テヘラン:マフサ・アミニさんの死をめぐる抗議デモ中に取った行動により死刑を宣告されていたイランの若者が、執行停止を認められた。担当弁護士が14日、発表した。
マハン・サドラット氏は、9月中旬に始まった全国的な抗議デモに参加し、死刑に相当する罪で有罪判決を受けた後、死刑を宣告された10人強のイラン人の1人だった。
「依頼人であるマハン氏は死刑にならずに済んだ」とアッバス・ムサビ弁護士はインスタグラムで発表した。
半国営のイラン学生通信(ISNA)は、最高裁判所報道室の声明を引用し、サドラット氏の死刑は「延期」されたと報じた。
20代前半のサドラット氏は、「モハレベ(神への敵意)」(イランでは死刑を科される、イスラム法における犯罪)で有罪判決を受けていた。
同氏の有罪判決は、ナイフを抜き、恐怖と不安をもたらしたという申し立てに基づいている、と国営イラン通信(IRNA)は報じた。
IRNAが引用した裁判所文書によると、11月3日の法廷審問で、サドラット氏はナイフを抜いた容疑については無罪を主張したが、バイクに火を付けたことは認めたという。
9月16日に、女性に対する厳しい服装規定に違反したとして逮捕されたイラン系クルド人の若者、アミニさんが拘束中に死亡してから、イランは抗議デモに揺れている。
当局は、抗議デモが始まって以降、当局が言うところの「暴動」を弾圧し、数千人を逮捕している。
イラン司法府は、抗議デモに関連して11件の死刑判決を下したと発表している。
この1週間でモフセン・シェカリ氏(23)とマジドレザ・ラフナヴァルド氏(23)の絞首刑が執行された。ラフナヴァルド氏の絞首刑は公開処刑の形で行われた。近年、イランでは死刑は通常、刑務所の中で執行されている。
活動家らは、他の12人の被告も、死刑判決を受ける可能性のある罪に問われていると主張している。
AFP