
カブール:目撃者によると、タリバン治安部隊は24日、女性の大学教育禁止に抗議する女性たちを散らすために放水銃を使用した。タリバン政権の決定はアフガニスタン内外で引き続き憤りと反対を引き起こしている。
この事件は、アフガニスタンのタリバン政権が20日に女子学生の大学通学を即刻禁止した後に起きた。
それ以来、アフガニスタンの女性は主要都市でこの禁止令に反対するデモを行っており、これは昨年タリバンが政権を掌握して以来、同国内ではまれな抗議活動である。
西部の都市ヘラートでの目撃者によると、24日に20数人の女性が禁止令に抗議するために州知事の家に向かい、「教育は私たちの権利だ」と叫んでいたが、治安部隊が放水銃を発射し押し戻された。
シェアされた動画には、放水銃をよけるため脇道に隠れて叫んでいる女性たちが映っている。そして、「恥さらし!」と叫びながら抗議を再開する。
抗議活動のリーダーの一人、マリヤムさんによると、100人から150人の女性たちが抗議に参加し、市内のさまざまな場所から中央の集合場所に向かって小グループに分かれて移動した。
マリヤムさんは報復を恐れて姓を名乗らなかった。
「あらゆる通り、あらゆる広場が警戒されており、装甲車と武装集団がいました」と述べた。
「タリキ公園で抗議行動を開始したとき、タリバンは木々から枝を取り、私たちを殴りました。
しかし、私たちは抗議を続けました。当局は治安部隊を増強しました。午前11時頃、放水銃を持ち出しました」
州知事であるハミドゥラ・ムタワキル氏の報道担当者は、抗議者はわずか4、5人だったと主張した。「抗議者たちには行動指針がなく、映画を撮るためにここに来ただけだ」と担当者は話し、女性に対する暴力や放水銃の使用については言及しなかった。
サウジアラビア、トルコ、アラブ首長国連邦、カタールなどイスラム教徒が多数を占める国々から国際的に大学教育禁止令に対する非難が広がっているほか、アメリカ合衆国や主要産業国から成るグループG7からも、この政策がタリバンに影響を及ぼすだろうと警告されている。
タリバン政権の高等教育相ニダ・モハンマド・ナディム氏は22日、アフガニスタン国営テレビのインタビューで初めて禁止令について語った。
同氏は、教えられているいくつかの科目の中にはイスラム教の原則に違反しているとものがあると考えているため、この禁止令は大学での性別の混合を防ぐために必要であると述べた。
同氏は、さらなる通知があるまで今回の禁止令は有効だと述べた。
タリバンは当初、女性や少数民族の権利を尊重し、より穏健な統治を約束していたにもかかわらず、2021年8月に政権を掌握して以来、イスラム法(シャリーア)の独自の解釈を広く実施してきた。
女子の中学・高校教育を禁止し、ほとんどの分野で女性の就職を禁止し、公の場で頭からつま先までを覆う衣服を着用するように命じた。
また、女性は公園やジムの立ち入りも禁止されている。同時に、アフガニスタン社会はほとんどが伝統的ではあるが、過去20年の間に次第に少女や女性の教育を受け入れてきた。
さらに24日、パキスタン南西部の都市クエッタでは、何十人ものアフガニスタン難民学生が故郷における女性の高等教育禁止令に抗議し、女性にもキャンパスを即時再開するよう要求した。
その一人であるビビ・ハセイナさんは、教育を求めるアフガニスタンの少女たちの厳しい状況を描いた詩を読んだ。
ハセイナさんは、何十万人ものアフガニスタンにいる姉妹たちが教育を奪われているときに、国外で卒業することに不満を感じていると述べた。
AP通信