テヘラン:イスラム共和国が、マフサ・アミニさんの死によって引き起こされた3カ月間の抗議行動に関与した英国に繋がりのある「組織」の逮捕を発表した翌日の26日に、イランは英国の「非建設的な役割」を非難した。
9月16日、22歳のクルド系イラン人のアミニさんが、女性に対する厳しい服装規定に違反した疑いでテヘランにて逮捕され、その後死亡して以来、抗議行動がイランに大きな影響を与えている。
テヘランは一般に、抗議行動を「暴動」と呼び、英国を含む外国の敵が不安を煽っていると非難している。
国営通信社IRNAは25日、同国南部のイスラム革命防衛隊が、「英国からの直接の指導の下で」活動した二重国籍者を含む7人を逮捕したと報じた。
外務省のナセル・カナニ報道官は、25日の記者会見で彼らの逮捕について聞かれ、「一部の国、特にあなたが挙げた国は、イランの最近の動向に関連して、非建設的な役割を担っていた」と述べた。
「彼らの役割は、過激派と暴動を扇動する極めて挑発的なものであった」と、カナニ氏は諸外国について述べた。
IRNAが「組織的なネットワーク」と表現したこのグループは、「特に最近の暴動において、反政府的な陰謀を主導していた」と、防衛隊の声明を引用して報じられた。
ケルマーン州で逮捕された7人は、「最近の暴動で、計画、指導、内容の作成、現場での活動に関与していた」とも付け加えられた。
このうち何人かは「国外に脱出しようとしていた二重国籍者」であるとして、声明では詳しく述べられなかった。
イランの司法当局は先月、この騒乱で二重国籍者を含む40人の外国人が逮捕されたと発表した。
外務省のカナニ氏は26日、「最近の暴動で、ヨーロッパ諸国の国民が数人、関与の程度に差はあるが逮捕されている」と述べた。
「領事情報や政治的な情報はそれぞれの国に伝えられている」と、彼は付け加えた。
「一定数の国の市民、特にヨーロッパ、西ヨーロッパ諸国の市民の役割は…極めて明確であり、証明されている」
二重国籍者を含む多くの西洋人は、9月に抗議活動が起こる前に、すでにイランで拘束されていた。
西側諸国は、イランが海外で拘束されているイラン人の解放を実現し、譲歩を引き出すことを目的とした「人質政策」を採用していると非難している。
AFP