
バグダッド:イラク当局は、首都の交通渋滞を緩和するため、近年何度も閉鎖と再開を繰り返してきたバグダッドの厳重に要塞化されたグリーン・ゾーンを8日に再開した。
同日未明から、イラク当局は検問所を撤去し、チグリス川西岸のこのゾーンを通る主要な道路とトンネルを開放した。当局者によると、自動車はこの区域を通過することができるが、トラックは禁止されるという。
グリーンゾーンにはイラク政府の建物や広大なアメリカ大使館があるが、毎日午前5時から14時間開放されると、ジャシム・ヤヒヤ大将はAP通信に語った。この間、「すべてのグリーン・ゾーンは一般に開放される」とヤヒヤ氏は述べた。
ヤシの木やモニュメントが立ち並ぶ4平方マイル(10平方キロメートル)のゾーンは、2003年に米国がサダム・フセイン大統領打倒のためにイラクに侵攻して以来、ほとんど立ち入り禁止になっていた。同ゾーンは2019年に初めて開放されたが、その後、何度も閉鎖と開放を繰り返してきた。
「グリーンゾーンは、人々が職場に時間通りに到着しやすくするために開放された」と、交通警察のムハンマド・マハムード准将は述べた。また、この区域の開放はムハンマド・シア・アル・スダニ首相が命じたものであると同氏は付け加えた。
以前は、特別なセキュリティバッジを持ったイラク人しかこの区域に入ることができなかった。
セメントの爆風壁に囲まれたこの区域は、この国の不平等の象徴として嫌われ、イラク人の間では、政府は手が届かないものという認識を助長してきた。
バグダッド在住でバグダッド大学に勤務するウサマ・ハッサンさんは、「私たちは、グリーン・ゾーンが完全に開放されることを長い間待っていました。これで暮らしが便利になります」と語った。
AP