
ロンドン:シリアのファイサル・ミクダード外相は14日、完全な和解を実現するためには、トルコがシリア国内の軍事的プレゼンスを終わらせなければならないと述べた。
「占領の終結なしにトルコと正常な国交再開について話し合うことはできない」。ミクダード外相はダマスカスでイランの外相と会談した後に語った。
トルコは、12年に及びぶシリア内戦の間、シリアのバッシャール・アサド大統領に対する政治的および武力的反対勢力の主要な支持者であり、自国の軍隊をシリア北部地域に派遣している。
アサド政権の重要な同盟国であるロシアは、シリア政府とトルコ政府の和解を支持しており、先月、両国の国防相同士の会談を主催した。
そして次に外相同士、最終的には大統領同士の会談の実現を目指している。
ミクダード外相は14日、「アサド大統領とトルコトップの会談実現は、対立の原因が取り除かれるかどうかにかかっている」と述べたが、詳細を明らかにしたり、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の名前を挙げたりすることはなかった。
ミクダード外相は、アサド政権のもう 1 つの主要同盟国イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相とダマスカスで会談した後に語った。
14日にアサド大統領とも会談を行ったアミラブドラヒアン外相は13日に、イランは「シリア・トルコ間の会談を歓迎している」と述べた。
アサド大統領は13日、結果は「占領とテロ支援を終わらせる」という原則に基づくべきだと述べた。
ここで言う「テロ」とは、シリア当局が今まで全ての反対派武装勢力を指し示すために用いてきた言葉だ。
この話し合いに詳しい情報筋によれば、シリアは、トルコが北部地域から軍隊を撤退させることと、3 つの主要な野党派閥への支援を停止することを望んでいる。
この情報筋によれば、シリアは、外相会談に同意する前にフォローアップ委員会を通じてこれらの要求に対する進展を注視している。
トルコのメヴリュト・チャブシュオール外相は12日、ミクダード外相との会談は2月上旬に実現できるだろうと述べ、両外相が来週にも会談を行う可能性があるという報道を否定した。
シリアは、このような会談が行われる時期について公式に声明を出していない。これが実現すれば、2011年にシリア内戦が始まって以来、トルコ・シリア間で最高レベルの会談となる。
ロイター