
エルサレム:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は地震の被害を受けたシリアに援助を送ることを許可したと述べたが、シリア政府関係者は即座に反応し、援助要請は行っていないと表明した。
イスラエルは「外交筋からシリアへの人道援助を要請されたため、許可を与えた」とネタニヤフ氏は自身が率いる右派政党リクードの議員に語り、援助隊の出発はまもなくだと述べた。
しかし、シリア政府関係者は報道陣に対し、イスラエルに援助を要請したという「主張は馬鹿げたもので、シリア政府はこれを否定する」と話した。
「シリアがなぜ、数十年にわたってシリア人を…殺害してきた集団に助けを求めたりするだろうか」とこの関係者は述べた。
シリア政府はイスラエルの存在を承認しておらず、1948年のイスラエル建国以来、両国間では何度も戦争が起きている。
イスラエル首相官邸はシリアへの援助要請の出所について詳細を明らかにしていない。シリアでは2月6日に隣国トルコで発生したマグニチュード7.8の地震により数百人の死者が出ている。
ネタニヤフ氏はまた、地震発生を受けてトルコに対しても人道援助を行うと表明している。
イスラエル外務省は、捜索救助の専門家から成るチームが6日トルコに向かい、人道援助物資とともに第2陣が7日に到着する予定だと発表した。
AFP