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米議会、イランにおける民主化と自由化の推進を支持する決議案を提出

イラン・テヘランで行われたマフサ・アミニ氏を巡る抗議デモに集まった人々。(資料/AFP)
イラン・テヘランで行われたマフサ・アミニ氏を巡る抗議デモに集まった人々。(資料/AFP)
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09 Feb 2023 08:02:42 GMT9
09 Feb 2023 08:02:42 GMT9
  • これは「民主的かつ世俗的で核のないイラン共和国を希望するイラン国民」を支持するものだ
  • この超党派の決議案は、採決時には容易に可決される見込みだ

レイ・ハナニア

シカゴ:8日、米下院で、イラン国民への支持を表明し、イラン統治体制の「君主制独裁と宗教的専制」を糾弾する決議案が提出された。

この決議に法的拘束力はないが、イラン国民に対する米国の支持を強化し、イラン政府が現在行っている人権侵害に対する非難を強めるものである。決議案の共同提案者には両党から165名以上の議員が名を連ねており、採決時には容易に可決される見込みだ。

イラン系アメリカ人コミュニティ協会のラメッシュ・セペラード諮問委員長は、「腐敗した残忍な独裁者を打倒した1979年の反君主制革命の記念日前夜というタイミングで、前例のない人数の共同提案者によって超党派でこの決議案が出されたことは、将来を見据えた議会の政策と、世俗的で核のないイラン共和国に対する議会の支持を反映している」と述べている。

この決議案を提出した、カリフォルニア州の共和党下院議員トム・マクリントック氏は、欧州諸国やバルト諸国にイラン統治体制に対抗して同一歩調をとらせるために、さらに多くのことを行う必要があると述べた。

「民主的かつ世俗的で核のないイラン共和国を希望するイラン国民を支持し、イラン政府による人権侵害と国家テロを非難するこの決議案を提出できることを嬉しく思う」と同氏は述べた。

今回の事態は、イランで支配体制に対する抗議デモが続く中でのことだ。抗議デモは昨年9月、公共の場での女性の服装に関する厳格な規則に従って、イランの「道徳警察」が満足できる程度に髪を覆わなかったとして、イラン人女性マフサ・アミニ氏(当時22歳)が同警察に逮捕され、拘留中に死亡したことをきっかけに始まった。

抗議デモの開始以来、子供70人を含む600人以上の市民が死亡し、学生687人を含む19,600人が逮捕された。

イランの反体制組織で、現体制の打倒と民主政府の樹立を主張するモジャヘディネ・ハルグの指導者、マリアム・ラジャビ氏は8日、テレビ会議方式でブリーフィングを行った。同氏は、議会の継続的な支持に感謝しながらも、抗議デモ参加者を取り締まるための体制側の継続的な暴力行使を終わらせるために、さらに多くの取り組みが必要だと述べた。

「1979年の反独裁革命の記念日を迎えている。あの反独裁革命では、国民が一体となって独裁者であるシャーを権力から追い落としたが、(前最高指導者アヤトラ・)ホメイニ氏がその革命を奪い取り、宗教独裁を確立した」とラジャビ氏は語った。

「しかし、40年以上に及ぶ抑圧と抵抗を経て現在、イラン国民は別の形態をとる独裁体制を再び打倒する準備が整っている。イラン国民は1世紀に及ぶ独裁体制に終止符を打ち、民主的、多元的、世俗的な共和国を樹立することを願っている」

「現在イランで起こっている事態は新たな革命のタマゴだ。これは現体制に対する40年に及ぶ組織的な抵抗と闘争の結果であり、(この間に)12万人が政治的に処刑された」

議会はイランの現体制を非難する決議案を数十本提出し、採択している。

ラジャビ氏はイランの将来に関する10項目プランを策定した。同プランでは、市民の普遍的な権利であり自由で公正な選挙、市場経済、性別・宗教・民族の平等、平和的共存に基づく外交政策、核のないイランなどを求めている。

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