ベイルート:シリア中部の軍の検問所やトリュフを採取する人々がダーイシュグループに襲撃され、死者は少なくとも53人に上ったが、そのほとんどが民間人だったと国営メディアおよび反体制派の戦争監視団が、18日、伝えた。
反体制派の戦争監視団である、在英のシリア人権監視団によると、17日のSukhna中心街近くでの攻撃は、今年に入ってからの過激派グループによる攻撃で最も犠牲者が多かったという。
監視団によると、攻撃はシリア軍の検問所と、付近で野生のトリュフを採取していた人々を標的とし、民間人61人を含む68人が死亡した。ダーイシュの戦闘員はバイクでこの地域に到達したという。17日には、この攻撃で46人が死亡したと監視団は報告している。
シリアの紛争を追跡している監視団は、ダーイシュの武装集団が、数万人が死亡した2月6日のトルコとシリアを襲った地震に乗じて、致命的な攻撃を行ったと述べている。シリアでは、この2週間、地震に注目が集中していた。
シリア国営通信社SANAはパルミラ中心街にある総合病院の院長の話として、民間人46人と兵士7人の遺体が運び込まれたと伝えている。
2019年3月にシリアで敗北したものの、ダーイシュの潜伏工作員はかつて 「カリフ」 を宣言したシリアやイラク周辺で依然として攻撃を行っている。
米軍は、17日に、シリア北東部で自軍が主導したヘリコプターによる襲撃により、ダーイシュの幹部1人が死亡し、米軍兵士4人が負傷したと述べた。米軍は、死亡したダーイシュの司令官をハムザ・アル・ホムシと特定している。
米軍とクルド人主導の「シリア民主軍」との共同作戦は、イラクとの国境沿いのシリア北東部や東部でよく行われている。
AP