• 長年の戦争と反乱により、6つのユネスコ世界遺産を含むイラクの多くの宝物が大きな打撃を受けてきた

バグダッド：国連の同文化機関の事務局長は6日、数十年にわたる紛争で多くの貴重な文化財が損傷または破壊されてきたイラクへの3日間の訪問を開始した。

ユネスコのオードレ・アズレ事務局長は、復興プロジェクトを視察し、高官らと会談する予定だ。

長年の戦争と反乱により、6つのユネスコ世界遺産を含むイラクの多くの宝物が大きな打撃を受けてきた。

「今回の訪問はイラクの復興に注力する」と、イラクにおける複数のプロジェクトに資金を提供している国連教育科学文化機関のある報道官は述べた。

イラクの古代遺物は、サダム・フセインを打倒した2003年の米国主導の侵攻以来、しばしば組織犯罪グループによって、広範囲にわたり略奪されてきた。

バグダッドの国立博物館は、多くの古代遺物を展示していたが、多くの宝物が盗まれた侵攻時に、略奪を免れることはできなかった。

その10年後のダーイシュの残忍な台頭と、北部の都市モスルの広い地域を荒廃させたダーイシュ掃討の戦いで、さらなる被害が発生した。

ユネスコは、イラクがその古代遺産を維持し、その文化に再び光を当てることを支援する方法を検討する予定だと、同機関の報道官は述べた。

ユネスコはまた、ユーフラテス川とチグリス川を水源とする南部の湿地帯を含むイラクの自然遺産の認定も行った。

この広大な湿地帯はまた、サダム政権下での排水や気候変動、上流のダム建設などにより、深刻な危機にさらされている。

アズレ氏は6日、ユネスコが主要な復興プロジェクトに資金提供しているモスルを訪問する予定だ。

8日には、クルド人自治区の主都で、ユネスコの世界遺産にも登録されている古代の城塞があるエルビルに向かう予定だ。

AFP通信