イスラマバード:アフガニスタン北部バルフ州の州知事事務所で知事を含む3人を殺害した自爆テロについて、ダーイシュが犯行声明を出した。
「ホラーサーン州ダーイシュ」として知られるダーイシュの地域支部はタリバンの主要な敵対勢力である。2021年8月のタリバン復権以降、ダーイシュはアフガニスタンでの攻撃を増やしている。
これまでにタリバンのパトロール隊員やアフガニスタンの少数派であるシーア派の人々などが標的となっている。
地元警察のモハマド・アシフ・ワジリ報道官によると、9日にマザリシャリフで発生した攻撃によりダウード・ムザミル知事を含む3人が死亡、4人が負傷した。
ダーイシュは9日遅く、この攻撃について犯行声明を出し、実行犯の名前はアブドゥル・ハク・アル・ホラサニであると発表した。
また、ホラサニは全ての警備策をすり抜けて知事庁舎に入り攻撃を実行したと述べた。
タリバンのザビフラ・ムシャヒド首席報道官は、ムザミル知事は「イスラムの敵」によって殺害されたと述べた。また、調査が進行中であるとしながらも詳細は明らかにしなかった。
米軍とNATO軍が20年にわたる戦争の末にアフガニスタンから撤退した後の2021年8月中旬にタリバンが復権して以降殺害されたタリバン高官の中で、ムザミル知事は最も高位の人物の一人だ。
ここ数ヶ月、タリバンはダーイシュを取り締まっていた。タリバンの治安部隊は2月、指導者を含むダーイシュの地域メンバー数人を別々の作戦で殺害した。
また、ムシャヒド報道官によると、テロを計画していた外国籍者を含むダーイシュのメンバーを急襲作戦中に拘束した。
1月にはカーブル州とニームルーズ州において重要人物を標的とした急襲が行われ、ダーイシュ戦闘員8人が死亡、9人が逮捕された。
AP