



トルコ、アンカラ:豪雨による洪水が先月の大地震で壊滅的な被害を受けたトルコの2つの県を襲い、、少なくとも16人が死亡し、家を失った数千人がさらなる悲劇に見舞われていると、当局は水曜日に発表した。
スレイマン・ソイル内務大臣は、アドゥヤマン県とシャンルウルファ県の道路を川に変え、車を押し流し、家屋や地震の被災者を保護するキャンプを浸水させる鉄砲水が発生し、救助隊が行方不明と伝えられた5人を3つの場所で捜索していると述べた。
シャンルウルファでは少なくとも12人が死亡し、その中には、浸水した地下のアパートで遺体が発見された5人のシリア人と、地下道で動けなくなったバンの中で死亡した2人が含まれる。
アドゥヤマンでは、地震の被災者家族を保護するコンテナハウスが急流によって流され、2人が溺死した。看護師とその2歳の子どもが現在も行方不明となっている。
アドゥヤマン県とシャンルウルファ県は、2月6日にマグニチュード7.8の地震に見舞われたトルコ国内11県のうちの2つであり、この地震ではトルコで48,000人、シリア北部で推定6,000人が命を落とした。
シャンルウルファのテレビ映像には、洪水が道路に押し寄せ、車やがれきが押し流される様子が映し出された。また、救助隊員がロープを使って、浸水した地下道から男性を安全な場所に引き上げる様子が見られた。さらに別の場所では、建物の窓からねじったシーツを吊るす人たちが、洪水の中から人を引き上げた。
「目が覚めたとき、家は浸水していました。状況は悲惨です」と、シャンルウルファの浸水した道路をボートで避難したメレク・イルディリムさんは、国営アナドル通信社に語った。
そしてイルディリムさんは、「地震のことさえ忘れてしまいました。茫然自失です。家財道具や車まで水没しました。神は私たちが生き延びることをお許しにならないのでしょうか」と話した。
テントで避難生活を送っていたキャンプから、地震の被災者が複数避難した。シャンルウルファの病院の集中治療室からも患者が避難したとHaberTurkは報じた。
洪水の急流でこの地域の高速道路が一部崩壊した。
トルコの災害管理局は、2つの県でそれぞれ十数名のプロのダイバーが救助活動に加わっていると発表した。
マグニチュード7.8の地震が2月6日にトルコとシリアの一部を襲い、52,000人以上(大半はトルコ)が死亡した。また、トルコでは200,000棟以上の建物が倒壊または大破した。
AP