
カイロ:イスラム教の神聖な月であるラマダンを前に、ヨルダン川西岸地区で急増する暴力の応酬を沈静化しようとアメリカとヨルダンが支援する中、エジプトは19日にイスラエル、パレスチナ両国の当局者をリゾート地シャルム・エル・シェイクに迎える。
5カ国会議は、2月26日にアメリカの仲介によりヨルダンで行われた首脳会談に続くものだ。このような会議はここ数年で初めてのものであり、これにより、エスカレートを緩和しようというイスラエル、パレスチナ双方の意志は確かなものになったが、両国はともに反対派閥に阻まれ、現地での暴力の応酬を止めることはできなかった。
シャルム・エル・シェイクでの会談は「一方的な行動とエスカレーションを止めるためのパレスチナとイスラエルの対話を支援し、現状の暴力の連鎖を断ち切り、和平を達成することを目的としている」。エジプト外務省は声明を発し、こう伝えた。
外務省は、この動きが「和平プロセスの再開に適した環境作りを促進する」可能性があると付け加えた。
パレスチナの人々は、1967年の戦争でイスラエルが占領した東エルサレムを首都とし、ヨルダン川西岸地区とガザ地区に独立国家を樹立することを目指している。
しかし2014年以降和平交渉は停滞しており、パレスチナの人々は、ユダヤ人入植地の拡大により、国家樹立の可能性が損なわれていると述べている。
イスラム教徒の断食月ラマダンは3月下旬に始まる。
ここ数年、ラマダンの最盛期にエルサレムのアル・アクサ・モスク周辺でイスラエル警察とパレスチナ人の衝突が発生しているが、今年はその時期がユダヤ教の過越と、キリスト教の復活祭と一致している。
ロイター