
ワシントン:米ホワイトハウスのエイドリアン・ワトソン報道官は26日、米国はイスラエルで起きている事態を深く懸念しており、可能な限り早く妥協点を見つけるよう同国政府首脳に対し「強く促す」と述べた。イスラエルで国防相の更迭が大規模な抗議活動を引き起こしていることを受けたものだ。
26日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はヨアブ・ギャラント国防相を更迭した。ギャラント氏が政府の姿勢に反して、批判の的となっている司法制度の改革を中止するよう求めた翌日のことであった。
「我々は、イスラエルの指導者たちに、できるだけ早く妥協点を見出すよう強く促し続けている。それがイスラエルとイスラエル国民のすべてにとって最善の道だと信じているからだ」と米ホワイトハウスのワトソン国家安全保障会議(NSC)報道官は声明で述べた。
発足から約3カ月、ネタニヤフ首相が率いる民族主義・宗教主義的な連立政権は、大胆な司法改革案をめぐって内部対立を露呈し、危機に陥っている。
この改革案は、裁判官の任命に関する政治的統制を強化し、最高裁判所の裁判官を指名する自由を行政府に与えるものである。
「(バイデン)大統領が最近ネタニヤフ首相と話し合った通り、民主主義の価値は常に米国とイスラエルの関係の基本であり、今後もそうでなければならない」とワトソン報道官は語った。
「民主的な社会は、チェックとバランスによって強化されるものであり、民主的なシステムの根本的な変更は、可能な限り広範な民衆の支持を得て検討されるべきだ」
ロイター