
テヘラン:イラン警察は15日、国の服装規定に違反する女性を処罰する計画を実施すると発表。
公共の場所でのヒジャブ着用を義務とする服装規定に従わない女性の数は、昨年、クルド系イラン人のマフサ・アミニさん(22)が拘束中に死亡したことをきっかけに抗議運動が始まり、増加している。
15日に警察のウェブサイトに掲載された声明によると、公共の場所、車内、その他の「ヒジャブが時々着用されていない場所」での違反行為は、「本日から」処罰されるという。
声明には、「今回から、テクノロジーを使用して、法律に違反している人を特定する」とある。
「ヒジャブを外すことは犯罪とみなされ、警察は、法律の枠内で社会の異常事態に対処する」と、治安警察のハッサン・モファカミ長官の発言を引用した。
「法律に違反する者は自らの行動に責任を負い、自らの行動について説明できるようにすべきである」
アミニさんが風紀警察に逮捕されてから3日後の昨年9月16日に死亡してから、市民による抗議行動の波がイラン全国を席巻した。
数千人が逮捕され、数百人(治安部隊のメンバーを含む)が殺害され、アミニさんの死亡後に市民の不安を掻き立てたとして4人が処刑された。そして、イランはこれらの抗議行動を外国が扇動した「暴動」であると決めつけた。
モファカミ長官はまた、従業員が職場でヒジャブを外している事業者は閉鎖されると警告した。
該当する場合、警告が発せられる。そして「警告が繰り返された場合は、事業者の閉鎖が検討事項になる」と述べた。
先週、アフマド・レザ・ラダン警察署長は、ヒジャブを外している人は、スマート機器で特定されることになると述べた。
「公共の場所でヒジャブを外す者は、第一段階で警告を受け、次の段階で裁判所に出廷することになる」と同警察署長は述べた。
同乗者が服装規定に違反していた場合、車の所有者も警告文を受け取り、違反が繰り返された場合は車両が押収されることになる。
3月下旬、ゴラムホッセイン・モーセニ・エジェイ司法長官は、「ヒジャブを外すことは価値観に対する敵対行為となり、このような異常行為を犯した者は罰せられる」と述べた。
AFP