岸田文雄首相は23日、東京都内で開かれたアジアの政治経済をテーマにした会合で講演し、東南アジア諸国連合(ASEAN)と連携して「今後5年間で10万人の高度デジタル人材育成を目指す」と表明した。首相は「デジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを支える基盤は人だ」と強調した。
日本が主導する脱炭素化に向けた東南アジアとの連携の枠組み「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」に触れ、8月にインドネシアのジャカルタで閣僚会合を開くことを明らかにした。
首相は27日に4年半ぶりに韓国で開かれる日中韓首脳会談にも言及、「3カ国協力の利益を他の国や地域に広げていく。日中韓プラスアルファの取り組みも進めていく」と意欲を示した。
時事通信