
バグダッド:ウクライナのドミトロ・クレバ外相は4月17日、ロシアによる侵攻開始以来、初めてイラクの首都バグダッドを訪問する。イラク外務省が発表した。
クレバ氏はイラクのムハンマド・シア・アル・スダニ首相、フアード・フセイン外相と会談する予定であると、イラク外務省は16日に発表した声明で明らかにしている。
会談では、「二国関係の強化および地域的・国際的」問題が議論されるとイラク外務省のアフメド・アル・サッハーフ報道官は声明の中で述べている。
クレバ氏のイラク訪問の約1週間前には、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がスダニ首相と電話会談している。
イラク首相官邸の声明によると、その際ゼレンスキー氏は、イラクは「きわめて重要で影響力を持つ国」だとして「すべての分野でイラクとの関係を発展させることを強く望んで」いると述べた。
イラクは経済面でウクライナ、ロシア両国政府と良好な関係を維持しており、2022年2月にロシアがウクライナに侵攻して以来、中立の立場を取っている。
今年2月、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相のバグダッド訪問時、イラク外相はウクライナでの停戦と戦争終結に向けた協議を支持するというイラクの立場を改めて表明していた。
AFP