
クリストファー・ハミル=スチュワート
ロンドン:イラン政府は当初否定していたものの、先日公開されたリーク音声によって、ウクライナのジェット機がイランのミサイルによって撃墜されたことをイラン当局が事故発生と同時に認識していたことが明らかになった。
日曜日にウクライナのテレビで公開された口述筆記は、航空交通管制と当時その空域にいて事件を目撃していた単独のイランの飛行機パイロットとの間の会話を暴露した。この会話はイランの有罪を示すものだった。
イランのパイロットはミサイルと爆発を目撃したと報告した後、空域の安全を訪ねている。
口述筆記によれば「ここは交戦中の空域か? ミサイルのような光が見える。何がある?」と質問している。
管制官の応答は「こちらには何も報告されていない。どのような光か?」パイロットの応答は「ミサイルの光だ」
数分後、航空交通管制とウクライナ機との連絡が途切れ、イランのパイロットは「爆発による大きな光」を目撃したと報告している。
ウクライナ国際航空のジェット機は2発のミサイルに撃墜され、乗っていた176人が死亡した。
音声が発表されたことを受けてイランは、今後ウクライナと証拠を共有して旅客機撃墜の調査を支援することはないと発表した。
イラン政府は当初、事件への関わりを否定していたが、3日後に旅客機がイランのミサイルによって撃墜されたことを認めた。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はウクライナのテレビに出演して音声が本物であることを認め、「イラン側が最初から我が国の飛行機がミサイルによって撃墜されたことを認識していたことを明らかにするものだ」と述べた。
イラン当局はこの音声の発表は「機密」であり、「奇妙な措置」であるとしている。
イランは既にウクライナによるブラックボックスの記録調査を妨害しているとされており、この措置によってさらに当局による事実の取りまとめは困難となるだろう。
こうしたイラン国内での事故の処理によって全国の都市や大学における反政府集会の高まりが促進されている。