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イスラエル兵が検問所でパレスチナ人の子どもにおもちゃの銃を破壊させる

イード・アル・フィトルの祝日にイスラエルに抗議しておもちゃの銃を振り回し、過激派組織ハマスの旗を振り回すパレスチナ人。2023年4月21日(金)、エルサレム旧市街のアル・アクサモスク敷地内にある岩のドームにて。(AP)
イード・アル・フィトルの祝日にイスラエルに抗議しておもちゃの銃を振り回し、過激派組織ハマスの旗を振り回すパレスチナ人。2023年4月21日(金)、エルサレム旧市街のアル・アクサモスク敷地内にある岩のドームにて。(AP)
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24 Apr 2023 06:04:24 GMT9
24 Apr 2023 06:04:24 GMT9
  • イスラエル軍の兵士は、イード・アル・フィトルのお祝いにもらったプラスチックのおもちゃを持った子どもとその家族が検問所を通ることを拒否した。

モハメッド・ナジブ

ラマッラー:ヘブロンのイスラエル国防軍の兵士が23日に、シュハダ通りの検問所を通過する許可と引き換えに、イードのお祝いにもらったプラスチックのおもちゃのピストルを破壊するようパレスチナ人の子どもに強要する映像が公開された。

パレスチナの活動家がソーシャルメディアで流した映像には、9歳の少年が父親と幼い弟2人とともに、検問所を通過したければプラスチックのおもちゃを破壊するようイスラエル軍の兵士に言われている様子が映っていた。

パレスチナ自治政府のイブラヒム・メルヘム報道官は、この事件は、殺害、逮捕、傷害、脅迫、あるいはイード・アル・フィトル期間中に遊ぶ権利の制限にまで及ぶ、パレスチナの子どもを標的とした一連のイスラエル軍の措置を反映しているとアラブニュースに語った。

メルヘム氏は、「彼らは祝日となると特に、喜びを奪おうとし、子どもたちの間に恐怖を広げようとしている。さらには子どもを殺すという彼らの欲求を満たすためだけに、パレスチナの子どもたちが何十人も殺されている」と述べ、国連にこの問題を調査するよう呼びかけた。

ヘブロンでは多数の入植者がパレスチナ人の家族に混じって生活しており、イスラエル軍は入植者ために警備を行っている。しかし、軍の検問所を通過するパレスチナ人市民を虐待することも少なくない。

「イスラエル軍のこの行動は、パレスチナ人を抑圧し、彼ら、特に子どもたちがより良い未来を夢見る権利を否定することに基づいた、イスラエル国家の中核的な政策を反映している」とガザのハマス政治部の声明は述べている。

「些細な事や祝い事においても、イスラエルの占領下でパレスチナの人々がどれだけ苦しんでいるかを示している。これは国家テロである」

子どもの父親は次のように語った。
「これがシュハダ通りの子どもたちに起きていることです。イスラエル兵は、子どもがおもちゃを完全に破壊して使い物にならなくするまで、おもちゃを渡すことを拒否しました。

私の子は街の他の子たちと同じようにイードを祝っていました。そのイスラエルの軍人によると、シュハダ通りに住む子どもには、イード期間中に遊んだり祝ったりする権利はないそうです。

これがイスラエル政府の法律だと、検問所でそのイスラエルの軍人が子どもに説明したのです」

パレスチナ人たちは、パレスチナの子どもたちを標的にし、殺害することは、イスラエルの政治・軍事指導部が一貫して行ってきた政策であり、最高レベルで承認されたものだという。

パレスチナの人権団体は、2000年以降、イスラエル軍の手によって2,094人の子どもが殺害されたと記録している。

パレスチナの情報筋によると、イスラエル軍は2022年に61人のパレスチナの子どもを殺害し(ヨルダン川西岸地区で44人、ガザ地区で17人)、数十人が逮捕され、今もイスラエルの刑務所に収容されているという。

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