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日本の正月行事、新型コロナウィルス感染拡大の犠牲に

日本では一年で最も重要な祭日である新年に寺院や神社を参拝することが重要な行事となっており、派手な花火や騒々しいパーティ―といった行事はあまり一般的ではない。(AFP)
日本では一年で最も重要な祭日である新年に寺院や神社を参拝することが重要な行事となっており、派手な花火や騒々しいパーティ―といった行事はあまり一般的ではない。(AFP)
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22 Dec 2020 12:12:30 GMT9
22 Dec 2020 12:12:30 GMT9

東京:日本での新型コロナウィルスの記録的感染拡大を受け、神社や寺院が年末行事の調整を行う中、東京の主要神社が月曜日、何十年と続いてきた大みそかの終夜参拝を今年初めて中止すると発表した。

日本では一年で最も重要な祭日である新年に寺院や神社を参拝することが重要な行事となっており、派手な花火や騒々しいパーティ―といった行事はあまり一般的ではない。

寺院や神社は、午前0時に参拝者が除夜の鐘をつけるよう、普通は大みそかから元旦にかけて終夜参拝のため一晩中開放している。

正月三が日には全国で何百万人という参拝者がその年の無病息災を祈願するために神社、寺院を訪れる。昨年の大みそかから1月3日までの間だけで約310万人の人が東京にある明治神宮を訪れた。

しかし今年は、日本で最も神聖とされる神社の一つであるこの神宮は、第2次大戦終結以来初めて大みそかから元旦にかけての終夜参拝を取りやめることにした。

「大勢の参拝者が訪れて『密』の状態となるのを避けるため、分散参拝を呼びかけています」と神社の広報担当者がAFP通信に語った。

日本ではこの所毎日新型コロナウィルスの記録的な感染者が出ており、感染の第3波と闘う中で、こうした措置が取られた。

日本での感染数はヨーロッパの一部や米国に比べれば比較的少ないが、医療関係者によれば日本全国で病床がひっ迫し始めている。

寺院や神社によっては初詣を予約制にしたり、年明け前の初詣を要請したりしている。中には参拝状況を知らせるために初詣のライブストリーミングを企画している所もある。

新型コロナウィルスのために様々な工夫を凝らしている寺院や神社があり、京都の八坂神社では今年の初めから、鐘を鳴らすための綱を電子装置に置き換えた。参拝者がこの装置のセンサーに手をかざせば録音した鐘の音が出る仕掛けになっている。

しかし八坂神社は皮肉にも正月の間はこの装置を除去することを検討している。この一風変わった装置が人々の興味を引いて大勢の参拝客が来ないようにするためである。

「これで参拝客が増えたら、この装置を付けた意味が無くなります」と、いつもの年なら正月三が日で約100万人の参拝者が訪れる神社の関係者が語った。

「初詣の参拝時間を短くするよう、皆さんにお願いしています」とその関係者はAFP通信に語った。「他にも初詣の時期をずらすようにお願いしています」

東京都知事は年末年始の休みには家にいるよう都民に呼びかけた。また、都の鉄道、地下鉄は混雑を避けるため、大みそかの終夜運転を中止することに決定した。

AFP通信

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