
イスタンブール:レジェップ・タイップ・エルドアン大統領は26日、トルコの厳しい選挙まであと3週間を切る中、胃腸炎のため予定されていた出演をキャンセルした。
69歳のリーダーの発表は、オスマン帝国時代以降のトルコで最も重要な選挙と広く見なされている激戦のキャンペーンのさなかであった。
エルドアン氏は26日に向け、中央アナトリア地方で3回の出演を予定していた。
しかしエルドアン氏は、フアット・オクタイ副大統領が代理を務めると述べた。
「本日は医師のアドバイスのもと自宅で休養します」と、エルドアン氏は自身の公式ツイッターアカウントにコメントした。
「神の御許しをいただき、我々は明日から計画を継続します」と彼は述べた。
「この機会に、全国民の健康と平和と幸せをお祈りします」。
エルドアン氏は低い支持率を上昇させ、20年間の選挙戦連勝に向けて、休むことなくキャンペーンを行ってきた。
エルドアン氏は、長年野党党首を務めるケマル・クルチダルオール氏と接戦しており、大きな経済危機と、5万人を超える犠牲者を出した2月の大地震の影響という2つの打撃に取り組まなくてはならない。
しかし、25日遅く、エルドアン氏はテレビの生放送インタビュー中に具合が悪くなり中断した。
25日のテレビ出演は90分以上遅れて開始され、番組が始まって10分後、質問の途中でコマーシャルに入った。
放送が中断した際、カメラが揺れ、リポーターは椅子から立ち上がり質問をしていた。
「おお、わあ」という誰のものかわからない声が画面外から聞こえた。
エルドアン氏は約15分後に戻り、具合が悪くなったことを謝罪した。
「昨日と今日は大変忙しかったので、胃腸炎になりました」と、エルドアン氏は述べた。
「ある時点で、もし番組をキャンセルしたら誤解されてしまうかもしれないと思いました。しかし我々は約束しました。皆様と我々の視聴者のお許しを願います」。
数分後、トルコのリーダーは青白い顔をして番組を終えた。
エルドアン氏は2012年に消化器系の手術を受けたが、その他は壮健であった。
74歳のトルコの野党党首クルチダルオール氏は25日、多くの政治家の中でいち早くエルドアン氏の速やかな回復を願った。
「エルドアン氏に私の想いを伝えます」と、クルチダルオール氏は放送直後にツイートした。
ナショナリストリーダーのメラル・アクシェネル氏と、クルチダルオール氏の野党6党の連合メンバーの他のトップらも応援のツイートをした。
エルドアン氏は27日に、南岸のトルコ初の原子力発電所落成式に参加する予定だった。
ロシアが建設するこの原子力発電所の立ち上げは、エルドアン氏の今週のキャンペーンスケジュールで主要なイベントの1つとなるはずだった。
AFP