
アンカラ、トルコ
水曜にトルコ東部の山道を雪崩が襲い、これに先立つ雪崩による行方不明者2人の捜索に派遣されていた大規模な救助隊が犠牲となった。当局によると、救助隊員23人が死亡し、他の隊員らも依然として雪の下に埋まっているという。
水曜の雪崩により、雪崩災害全体の死者が増え28人となった。
火曜遅くの雪崩発生後、約300人の救急隊員が招集され、イランと国境を接するヴァン県の山間の町バフチェサライ近くの公道に派遣されていた。火曜の雪崩では5人が死亡。水曜の正午ごろ、救助隊は第2の雪崩に襲われた。
メフメト・エミン・ビルメズ県知事によると、急斜面の大量の雪の中から救助隊員23人の遺体が収容されたとのこと。内訳は、軍警察官8人、村の公設警備員3人、消防隊員3人、ボランティア9人。
緊急救助隊が雪の下に依然として埋まっている可能性のある他の隊員らを捜索中、とビルメズ知事は語った。人数は明らかにしなかった。
トルコ内務省によると、約30人の緊急救助隊員が雪の下から救出もしくは自力脱出し、水曜に入院したという。彼らの状態についてはこれ以上の情報はなかった。
現場からの動画には、吹雪の中、坂の下で少なくとも車両3台が横転している様子が映っていた。大量の雪から脱出するため急斜面を登っている救助隊員らもいれば、シャベルとつるはしで必死に雪を掘り返す隊員らもいた。霧、大雪、強風が懸命な救出作業を妨げていた。
最初の雪崩により除雪車とマイクロバスが雪に埋没。除雪車の運転手と7人の乗客が生きて脱出した。
国営アナドル通信社によると、除雪車を運転していたBahattin Karagulleさんは25分間にわたり雪の下で閉じ込められ、その後、何とか窓を割って脱出したとのこと。彼は同通信社に対し、自分は歩いて村に向かい助けを求め、その後、車に乗せられた、と語った 。
AP通信