
テヘラン:イランのイブラヒム・ライシ大統領は3日、シリアの大統領からの公式招待に応じてダマスカスに行き、2日間の「非常に重要な」訪問を行う。国営メディアが報じた。
IRNA通信は30日、ホセイン・アクバリ駐シリア・イラン大使の次のような発言を伝えた。「ライシ博士による3日のダマスカス訪問は、地域で起きている変化や展開によって非常に重要な訪問となる」
この訪問の背景には、イランとサウジアラビアが和解したこと、そしてアラブ諸国がシリアとの関与を強めていることがある。
バッシャール・アサド大統領にとって主要な同盟国であるイランは、12年におよんでいるシリア内戦で同大統領の体制に資金・軍事支援を提供してきた。
アクバリ大使は次のように述べたと報じられた。「この訪問はイランとシリアにとって有益なだけでなく、地域の他の国々のためにもなる非常に好ましい出来事だ」
ライシ大統領は、2011年のシリア内戦開始以降初めてダマスカスを訪問するイラン大統領となる。
最後にダマスカスを訪問したイラン大統領は、2010年9月に訪問したマフムード・アフマディネジャド元大統領だ。
イランは、アサド体制の正規軍と共闘しているシリアや外国の民兵組織の多くに資金や武器を提供し指揮を取っている。その筆頭はレバノンの強力な組織ヒズボラだ。
AFP