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イスラエルは国際法に違反している「植民地支配国」:国連特別報告者

イスラエルの空爆を受けた建物の瓦礫をかき分ける人々。ガザ地区北部のベイト・ハヌン。(AFP)
イスラエルの空爆を受けた建物の瓦礫をかき分ける人々。ガザ地区北部のベイト・ハヌン。(AFP)
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13 May 2023 07:05:49 GMT9
13 May 2023 07:05:49 GMT9
  • フランチェスカ・アルバニーズ氏:「パレスチナ問題に対するパラダイムチェンジがあってもいい頃だ」
  • 同氏はパレスチナ人の自決権に関する初めての報告書を国連総会に提出した

アラブニュース

ロンドン:イスラエルはパレスチナに対して植民地政策を実施していると、国連の「パレスチナ領土の人権状況に関する国連特別報告者」がガーディアン紙に語った。

イタリアの弁護士で人権学者のフランチェスカ·アルバニーズ氏は、同氏が偏見を持った反ユダヤ主義者であると非難して評判を落とそうとする親イスラエル団体によるキャンペーンの標的になってきた。イスラエルの閣僚らも同氏の辞任を要求している。

同氏は、そのような批判は「脅迫に他ならない」としたうえで、「飛行機に向かって吠える犬」のようなものだと言う。

同氏はガーディアン紙に対し次のように語る。「アパルトヘイトは私に言わせれば、包囲されたパレスチナに残された土地に対するイスラエルの領土的野心の兆候であり帰結だ」

「イスラエルはユダヤ人だけのためにできる限り多くの土地を得ることを目的に占領を維持している植民地支配国だ。そのために数多くの国際法違反を行っている」

アルバニーズ氏は、同氏がナクバをホロコーストと同一視したとの主張について次のように語る。「ホロコーストはユダヤ人の集団としての生活にとって決定的な出来事であり続けてきた。パレスチナ人にとってのナクバも同様だ」

「両者が同じだとは言っていない。実際全く同じではないからだ。二つの悲劇を同一視などしない」

国連は15日、同機関の歴史上初めてナクバを記念する。アルバニーズ氏はパレスチナ人の自決権に関する初めての報告書を国連総会に提出した。

続いて、イスラエルによるパレスチナ人の組織的な逮捕に関する報告書を提出する予定だ。イスラエルの行為は自由の剥奪にあたると同氏は言う。

「私の考えでは、イギリスは本当に二国家解決にコミットしているのであれば、他の欧米諸国と同様に、イスラエルの行為が、パレスチナ人が国家を持ち政治的·経済的·文化的主権を得る可能性に沿ったものになるように働きかけるべきだ。自決権が出発点でなければならない」

「国連加盟国は、どこそこで違反が起こったとか、暴力がエスカレートしているとかいう言い方をやめる必要がある。占領下のパレスチナ領土における暴力は周期的なものであり、偶発的に勃発するものではないからだ」

「それを解決する方法が一つだけある。イスラエルが国際法に従うようにすることだ」

アルバニーズ氏は、イギリスはイスラエルの行動に関して国際法を擁護することができていないとしたうえで、次のように語る。「この地域におけるイギリスの歴史的遺産を考えれば、同国の責任は他の国より大きいはずだ」

「イギリスは国際法の遵守などの問題に関して積極的でないように見える。パレスチナ問題に対するパラダイムチェンジがあってもいい頃だ」

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