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スーダン軍とRSF、14日に協議再開へ

エジプトと国境を接するスーダンの町ワディ・ハルファに集まる人々(2023年5月4日撮影)。(AFP)
エジプトと国境を接するスーダンの町ワディ・ハルファに集まる人々(2023年5月4日撮影)。(AFP)
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14 May 2023 02:05:04 GMT9
14 May 2023 02:05:04 GMT9
  • 双方は11日、民間人を保護し、人道支援活動を認める「原則宣言」に合意した
  • ジェッダで再開される協議ではまず、双方は宣言を履行するためのメカニズムについて話し合うことになる

ハルツーム:民間人保護の合意にもかかわらず、ハルツーム周辺では空爆と激しい戦闘が夜通し繰り広げられたが、スーダン国軍と民兵組織「即応支援部隊(RSF)」は14日に協議を再開する。

停戦協定締結に向けた協議を主催しているサウジアラビアも、スーダン軍最高司令官のアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍を、19日にジェッダで開催されるアラブ連盟首脳会議に招待した、と外交官はロイター通信に語っている。

1か月前に突然勃発した紛争により、これまで数百人が死亡、20万人以上が周辺国に流出し、さらに70万人が国内で避難しており、外部勢力を引き込んで地域を不安定化させる危険がある。

ブルハン氏はジェッダで開催されるアラブ連盟首脳会議に招待されているが、安全上の理由からスーダンを離れることはないとみられる。

サウジアラビアの外交官によると、ブルハン氏は紛争勃発前に計画されていた民政移管を監督することになっていたスーダンの主権評議会の議長を務めているため招待されたという。ブルハン氏のライバルであるRSFの司令官、モハメド・ハムダン・ダガロ氏(通称「ヘメッティ」)は、同評議会の副議長をを務めている。

サウジアラビアの外交官は、「まだ代表団の名前を受け取っていませんが、スーダンの代表が首脳会議にに参加することを期待しています」と語った。

双方は11日、民間人を保護し、人道支援活動を認める「原則宣言」に合意したが、戦闘は一向に収まらず、ハルツームとその近隣地域では衝突や空爆の音が鳴り響いている。

ジェッダで再開される協議では、双方はまず、支援活動の実施、安全な回廊、民間地域からの部隊の撤退などの計画を含む11日の合意を履行するためのメカニズムについて話し合うことになる。

その後、紛争終結に向けた方法についての協議へと進み、最終的には文民政府樹立への道が開かれることになる。「紛争の性質は対話に影響を与えます。しかし、私は双方からとても前向きな姿勢を感じました」とサウジアラビアの外交官は述べた。

公の場では、双方共に妥協する姿勢を示しておらず、これまでの停戦期間でも戦い続けた。RSFは11日の合意を守ると約束しているが、スーダン軍はまだそれに関するコメントをまだ出していない。

RSFは首都全域の住宅地に潜り込み、スーダン軍は航空戦力を投入できるため、両者とも迅速な勝利は望めそうにない。

ロイター

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