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日本のアーティスト板谷龍一郎(Ryu Itadani)は、アラビア湾岸の都市景観に「魅了」される

日本のアーティスト板谷龍一郎は、色彩豊かなアートワークでよく知られている。[参考] 2,3および4のキャプション: (Arab News/Alexis Wuillaume)
日本のアーティスト板谷龍一郎は、色彩豊かなアートワークでよく知られている。[参考] 2,3および4のキャプション: (Arab News/Alexis Wuillaume)
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06 Jul 2019 05:07:16 GMT9
06 Jul 2019 05:07:16 GMT9

Hala Tashkandi

東京:日本のアーティスト板谷龍一郎に、何を描くのが楽しいかと尋ねると、彼のスタイルを美しく引き立たせるような答えが返ってきた。「好きなものを描いているだけなんです。だから、自分の描くものすべては、大好きなものばかりだと思います。」

彼の好きなものは、多様性である。彼は、風景からボートや電車まで、ウォーターボトルや歯磨き粉といった日常的な題材まで、あらゆるものを描く。彼の題材は相対的ノーマルシーであるにもかかわらず、あるいはそのためと言うべきか、板谷氏は芸術界で名声を築いてきた。

板谷氏は1974年に大阪で生まれ、トロント、ロンドン、東京に住み、現在はベルリンを拠点としている。彼の作品スタイルは、「鮮やか」であるとか「洗練されたミニマリスト」だと表現される。彼の作品は、ヴォーグ・ジャパンやモノクルマガジンなどに取り上げられ、ドバイやニューヨークのLexus直営店に飾られている。

彼は普通のTシャツとブレザーを着て、東京のポーラ・ミュージアム・アネックスで開かれている彼の最新の個展、「Enjoy the View」のガイド付きツアーへと連れて行ってくれた。

(Arab News/Alexis Wuillaume)

 

彼のアートワークは、題材によってさまざまである。快活に輝く色の都市風景であったり、素朴な見た目のテーブルの上にある静止した日常生活品のクローズアップ、彼の代表的な単体オブジェクト、または「Things that I like(自分の好きなモノ)」、ミニマリスト的でありながらもエレガントな植物や草木の抽象された絵画作品。

彼の描く都市景観には、いつもある点が共通している。それは、鮮やかで明るい青空である。「僕は、ロンドンに住んでいたんです。」と彼は言う。「ロンドンの空はとてもどんよりとして、とても暗い空なんです。それで、僕の絵の中では、空はきれいな、つまり澄んだ青空であるべきだと思っているんです。」

板谷氏は、対照的な色を愛していて、作品の中できらめくレインボー効果を生み出すことで知られている。「絵を描く時には、自分の中で2つの決まりがあります。1つ目は、僕の絵を見られたかもしれませんが、すべての色が違っているはずです。2つ目は、同じ色を塗る時は、それ自体はいいんですが、同じ色が隣同士にならないようにしています。反対の色が大好きなんです。」

(Arab News/Alexis Wuillaume)

 

とはいえ、中東での彼の最も有名な作品には、色がまったく含まれていない。ドバイのIntersect by Lexusレストランのために制作された「LEXUS City」は、ブランドの依頼によって未来都市が白黒で描かれている。その芸術作品にはこの地域でよく知られたビルが幾つも描かれており、その中でも特筆すべきジッダ・タワーとリヤドのアルファイサリヤ・センターの超高層ビルが含まれている。

板谷氏は中東を訪れたことはないが、絵を完成させた後に訪れてみたいという強い願いを持っている。「行ってみたいと思っています。ドバイに行ったことはありませんし、サウジアラビアに行ったこともありません。作品の制作を依頼された時、インターネットで調べてみて、それらのビルがとてもユニークで他の建物と違っていることに気づきました。その外観に、とても魅了されました。」

板谷氏はまた、中東の砂漠を訪れ、広大な砂や巨大な砂漠の砂丘を見ることを楽しみにしているとも言います。「そうしたものにどのように光が降り注ぐのか、それらが変化しながら動いていく様子はきっと美しいだろうなと考えています。きっと、好きになると思います。」

(Arab News/Alexis Wuillaume)
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