オスロ:アントニー・ブリンケン米国務長官は6月1日、米国が仲介した停戦が崩壊した後、米国は対立するスーダン指導者らに対して措置を講じる可能性があると警告した。
米国は「戦闘を続けたり、実際に誓約した停戦に違反したりするなど、スーダンを間違った方向に向かわせているあらゆる指導者に対して、米国の考えを明確にするために取れる手段を検討している」とブリンケン氏は記者団に語った。
しかし、米政府がどのような措置を取ることができるのか、スーダン軍および敵対する準軍事組織の即応支援部隊(RSF)のリーダーを個人的に標的にするのか、あるいはより広範なアプローチを取るのかについては明らかにしなかった。
北大西洋条約機構(NATO)での会合のためにオスロに滞在していたブリンケン氏は、5月31日にスーダン軍が停戦協議を中断することを発表した後、米国は引き続き関与していくと述べ、停戦協定違反で一方を非難することは避けた。
ブリンケン氏は、米国とサウジアラビアが仲介したスーダン軍とRSFの間の一連の停戦合意では広範囲に及ぶ違反があったことを認めた。
「人道支援活動が前進していることは確認しました。しかし、それはあまりに不完全で、あまりに脆弱です」とブリンケン氏は語った。
そして、「現在私たちは、双方が交わした誓約に明らかに違反する行動を目の当たりにしています」と述べた。
これまで多くの米議員や活動家が、スーダン軍最高司令官のアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン氏とRSF司令官モハメド・ハムダン・ダガロ氏に対する制裁を含む早期の措置を講じなかったとして、バイデン政権を批判している。
米外交官らは、両者の交渉には関係を維持する方が有益だと主張してきた。
AFP