
カイロ:エジプト当局は、日曜日に紅海沿岸で観光客らが乗るスキューバダイビング用ボートから火災が発生し、英国人観光客3人が行方不明になっていると発表した。
紅海県は、紅海南部のリゾート地マルサ·アラム沖でスキューバダイビング用中型ボート「ハリケーン」が炎上し、乗組員12人を含む26人が救助されたと発表した。
行方不明となっている3人の観光客を捜索するため、捜索隊が派遣された。
エジプト当局は初期段階の調査の内容を引用し、船のエンジンルームの電気系統がショートして、これが火災の原因になったと発表した。
検察局は出火原因の捜査に乗り出した。
このモーター付きヨットは、6月6日にポート·ガリブ·マリーナを出港し、日曜日に帰港する予定となっていた。
救助された観光客と乗組員は、マルサ·シャグラ村のビーチへと運ばれたが、健康状態は良好で負傷した人はいない。
この火災は、船がマルサ·アラムの北25キロにあるエルフィンストーンへの接近中に通報された。
紅海県長官のムハンマド·バンダリ少将は、エジプト救急局と保健総局が、最大限の準備態勢を整えるよう通告されていると述べた。
紅海県はエジプト最大級の県である。
また、すべての都市や村から紅海を見渡すことができる。
木曜日、紅海の都市フルガダ沖で、ロシア人観光客が海水浴中にサメに襲われて死亡した。
紅海沿岸はエジプト最大の観光地で、数百の観光施設やホテル施設に加え、観光産業向けインフラ施設が数多く存在する。
観光考古省の最新データによると、紅海県と南シナイ県には、2022年時点で511件のホテル施設に加え、マリンアクティビティやダイビング向けのセンターが439か所存在する。
エジプトの紅海リゾートには、国内でも有数のビーチが複数あり、ヨーロッパからの観光客に人気がある。
この地域は、多様な海洋生物が生息するサンゴ礁へのアクセスが容易で、ダイビングのメッカとしての評判を確立している。
エジプトは近年、長年の政情不安、新型コロナウイルス感染症、ウクライナ紛争による経済への悪影響で打撃を受けた観光産業の強化に多大な努力を払っている。