
エルサレム:イスラエル軍は24日、エルサレム北部の検問所で発砲して警備員に軽傷を負わせた人物を射殺した。警察が発表した。パレスチナの過激派組織が犯行声明を出している。
イスラエル警察は声明の中で、「容疑者は(カランディア)検問所で警備にあたっていた治安部隊に向けて発砲した」と述べた。
「検問所の治安部隊は応戦することでこの脅威に対応し、テロリストを無力化した。その後、テロリストの死亡が現場で確認された」
カランディア検問所は、併合された東エルサレムと、占領下のヨルダン川西岸地区のパレスチナ自治政府所在地ラマッラーとの間の主要な出入り口としてパレスチナ人が利用している。
イスラエル警察の報道官は、検問所で射殺された人物の身元をその時点では特定できていないと述べた。
パレスチナ過激派組織「アル・アクサ殉教者旅団」は声明を出し、「我々の英雄的な戦闘員らは(…)カランディア検問所において(イスラエルの)占領軍兵士を直接標的にすることができた」と述べた。
今回の銃撃事件は、ヨルダン川西岸地区で今週発生した一連の死亡事件に続くものである。イスラエル人4人がパレスチナ人1人に銃撃され死亡した事件や、イスラエルによる急襲とその後のドローン攻撃でパレスチナ人10人が死亡した事件などだ。
今年に入ってから、イスラエル・パレスチナ紛争に関連した暴力事件で少なくとも175人のパレスチナ人、25人のイスラエル人、1人のウクライナ人、1人のイタリア人が死亡している。
公式データから集計された死亡者には戦闘員だけでなく民間人も含まれている。イスラエル側では少数派のアラブ系住民も3人死亡している。
AFP