
ドバイ:イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は2日、同国はストックホルムのモスクの前でコーランが燃やされた事件への抗議としてスウェーデンへの新大使派遣を取りやめると発表した。
イスラム教の祝日イード・アル・アドハーの初日だった28日、ストックホルム中心部のモスクの前で1人の男がコーランを破り火をつけた。
コーランを燃やしたこの男は、特定の民族集団あるいは国民集団に対する扇動の容疑でスウェーデン警察に訴追された。この男はある新聞によるインタビューの中で、自分はイラクからの難民でありコーランの禁止を求めていると語った。
イラン外務省は29日、スウェーデンの代理公使を呼び出し、「イスラム教の最も神聖な聖典への侮辱」であると非難した。
アミラブドラヒアン外相は2日、次のようにツイートした。「新しい駐スウェーデン大使を任命する行政手続きは既に終わっているが、同国政府が聖典コーランの冒涜に許可を出したことを受け、大使を派遣する手続きは中止された」
スウェーデンへの大使派遣をいつまで中止するかは明らかにしなかった。
スウェーデン警察は最近、反コーラン抗議活動の申請をいくつか却下したが、裁判所は言論の自由の侵害だとしてそれらの決定を覆した。
スウェーデン警察は28日の抗議活動の許可証の中で、「外交政策に影響が及ぶ可能性はある」ものの、コーラン焼却に関連する治安上のリスクや影響は申請の却下を正当化できる性質のものではないとしていた。
ロイター