
カイロ:エジプトはスーダンの敵対勢力同士の調停を試みており、内戦の勃発と人道に対する罪の深刻化を防ぐ、国際的な一連の取り組みの地域サミットを13日に開催している。
スーダン軍と準軍事組織「即応支援部隊」との戦闘は4月にハルツームで勃発し、西方の、不安定なダルフールやコルドファン地域へと広まった。
高まる飢餓の危機を警告する国連によると、千人以上の市民が殺害され、300万人が住む場所を追われたという。
米国とサウジアラビアは一連の停戦交渉をしてきたが、違反行為があったため交渉を停止していた。
今週初旬、エチオピアは東アフリカ地域サミットを開催したが、スーダン軍は主要スポンサーのケニアが偏見を抱いていると主張してボイコットした。
スーダン軍と歴史的に親密な関係を持っていたエジプトは、スーダンの隣国を13日のサミットに招待した。
エジプトの安全保障の情報筋2人によると、サミットの目的は戦闘への外国の干渉と影響を防ぐことにあり、究極的には戦闘をやめさせるための和平協定を結ぶプロセスに着手することにあるという。
さらにその計画では、軍隊と部族指導者との一連の会議において、3カ月の停戦を成立させ、援助の経路を開けさせることを目指しているという。
以前の一日および複数日にわたる停戦はすぐに破られた。国連特使のフォルカー・ペルテス氏の説明では、それは軍隊を再配置する好機だったという。
12日について、ペルテス氏は調停の試みを「緊急外交」と説明している。
「2つの敵対勢力は未だに戦争に勝てると考えているため、自らの目的に資すると考えたときに外交的イニシアチブを受け入れるのです」とペルテス氏は言った。
出席したアフリカの指導者の中には、青ナイル川での巨大ダム建設においてエジプトと対立したエチオピアのアビィ・アハメド首相がいる。
アハメド氏は12日、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と面会し、先週からは、今夏の4度目のダム満水は延期し、スーダンとエジプトが十分に受水できるようにすると言っている。数年間の緊張状態の後で和解的な動きとなった。
ロイター