


ドバイ:国連のイエメン担当公式コーディネーターは15日、腐食が進むタンカーのセイファー号から石油を汲み上げるために船がイエメンに向かっていると述べた。
「代替船ノーティカ号は本日9時45分に #ジブチ からイエメンの紅海沿岸へ出港し、腐食が進んでいるスーパータンカーの #FSOセイファー から100万バレルの石油を積み替える予定です。積み替えが始まり、オイル移送が来週行われることに興奮しています」と、国連のイエメン常駐コーディネーターを務めるデイビット・グレスリー氏はツイッターに投稿した。
The replacement vessel Nautica set sail from #Djibouti today at 09:45 en route to Yemen’s Red Sea coast to take on 1 million barrels of oil from the decaying #FSOSafer supertanker. I am excited to be aboard and for the start of the oil transfer next week! pic.twitter.com/dl6K7yjZ9z
— David Gressly (@DavidGressly) July 15, 2023
イランの支援を受けるフーシ派は、イエメン西部のフダイダ沖に係留されたまま腐食が進んでいるセイファー号について、国際的な技術者の乗船と検査を遂に許可した。彼らは何年にもわたり、同船のためのあらゆる引き揚げ作業に抵抗していた。
建造から47年を迎えるセイファー号には、2015年にイエメンで戦争が始まって以来、ほとんど何のメンテナンスも行われていない。その船体は、専門家が漏れや火災、爆発の危険が差し迫っていると懸念するほど劣化が進んでいる。
環境保護活動家や当局者は、同船の貨物が海に漏出した場合、大規模な環境災害が起こることになると警告する。錆による侵食が広がるタンカーの室内に海水が流れ込んでいく画像は、過去3年の間に国際的な注目を集めてきた。
国連によると、専門家らは、セイファー号からの大規模な漏出により、160万のイエメン国民を含む約3000万人が生計の糧とする紅海の生態系に深刻な損害が及ぶ可能性があると推定している。