
エルサレム: イスラエルの首相官邸が発表したところによると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相は15日、病院に運ばれ、診察を受けた結果、「容体良好」と評価された。初期の検査では、脱水症状が認められた。
首相官邸からの声明によると、首相は14日、真夏の暑さの中、イスラエルのガリラヤ湖を訪れていたという。首相はめまいを訴え、主治医から海岸都市テルアビブ近郊にあるシェバ病院にかかるように言い渡されたという。
初期の検査では異常はなく、ネタニヤフ首相は脱水症状を起こしていたとされている。医師は追加の検査を命じたという。
イスラエルは現在、摂氏30度台半ば(華氏90度台半ば)の猛暑の真っただ中にある。
ネタニヤフ首相は73歳で、通算任期は15年以上と歴代最長である。
宗教・超国家主義政党より構成されている現在の極右政権は、昨年12月に発足した。
ネタニヤフ首相の容体はおおむね良好と言われている。もっとも、昨年10月には、敬虔なユダヤ教徒の断食日であるヨム・キプールの礼拝中に体調を崩し、一時入院した。
何万人ものイスラエル国民が毎週、ネタニヤフ政権に対するデモを開き、司法制度改革に抗議している。
首相側は改革について、選挙で選ばれたわけでもない裁判官の権力を抑制するために必要だと主張している。一方、反対派は、改革により、同国の脆弱な抑制と均衡のシステムが破壊され、ネタニヤフ首相派に権力を集中させるものだとしている。
イスラエルの野党指導者ヤイール・ラピード氏は、ネタニヤフ首相の「全快と健康」を願う声明を発表した。
ツイッターでラピード氏は「回復を願う」と投稿している。
AP