
ロメ:スーダンで準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」と正規軍の間の戦闘が始まってから100日目を過ぎた24日、RSFの最高特使はスーダンとダルフール地方に「和平の時」が来ていると述べた。
RSFの代表であるユセフ・エザット氏によるこの発言は、西アフリカの国トーゴで開催された会議に出席した際になされたものだ。この会議の目的は、スーダンのダルフール地方がさらなる戦争の泥沼に入り込むことを防ぐことだった。
スーダンの紛争は4月15日に首都ハルツームで勃発し、ダルフール地方に拡大した。全国で少なくとも3000人が死亡し、数十万人が難民となっている。
紛争は、国軍トップのアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍と、同将軍の元副官で準軍事組織RSF司令官のモハメド・ハムダン・ダガロ将軍の間で起こっている。
エザット氏はロメで開かれた会議の傍らでAFPに対し次のように語った。「和平と和解のためなら、そしてダルフールとスーダンの戦争を止めるためなら、我々はどのような会合にも参加する用意がある」
「今こそ戦争を終わらせ、スーダンの国民、平和、発展、平等のための新たな未来を始める時だ。それが我々の求めるものだ。スーダンは和平の時だと考えている」
既に2000年代初頭に血みどろの戦争で苦しんだ西部の広大なダルフール地方は、今回の紛争の中でも最悪の部類の暴力の犠牲になっている。
ダルフールの主要な反体制派閥に所属するヌーリ・アブダラ氏は、トーゴでの会議はダルフールとその他の地方における暴力を終わらせるためのロードマップ作成を目的としたものだと語る。
「今は混乱状態ではあるものの、本格的な内戦には至っていない。我々はそれを回避しようと努めている」
「そのためにロードマップと行動計画を策定した。我々はそれに従いながら進めるとともに、地域社会、ダルフール、スーダンの指導者らと協力していく」
ロメでの会議では、人道援助物資の搬入を可能にするためにRSFによる管理のもとでダルフールのエル・ジュナイナ空港を再開する方法についても話し合われたという。
トーゴでの会議は、RSFとその同盟勢力であるアラブ系民兵組織がダルフールの拠点で少数民族を狙って強姦、略奪、大量虐殺などの残虐行為を行っているという報告があるとの、同地方の人権活動家らからの告発を受けて開かれた。
国際刑事裁判所のカリム・カーン主任検察官は今月、同裁判所はダルフールにおける戦争犯罪疑惑について新たな調査を開始したと発表した。
AFP