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リビア当局、チュニジア国境付近で移民の遺体を発見

2023年7月23日、リビアのラス・エイダーにあるリビアとチュニジアの国境の海辺で撮影されたアフリカからの移民たち。(ロイター通信)
2023年7月23日、リビアのラス・エイダーにあるリビアとチュニジアの国境の海辺で撮影されたアフリカからの移民たち。(ロイター通信)
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26 Jul 2023 05:07:14 GMT9
26 Jul 2023 05:07:14 GMT9
  • イタリアのランペドゥーザ島から約130キロの距離にあるチュニジアは、ヨーロッパでのより良い生活を求めて危険な航海を試みる移民や亡命希望者の玄関口となっている。

アラブニュース

トリポリ:リビアの国境警備隊が、多くの移民がチュニジア当局によって強制連行されたと伝えられる砂漠地帯から移民数人の遺体を収容したと、トリポリの内務省が7月25日に発表した。

内務省は声明で、国境警備隊がチュニジア国境近くの「ダール・アル・カス地区を巡回中に、アフリカ系の不法移民の身元不明遺体5体を発見した」と発表した。

7月中旬以降、リビアの国境警備隊は、チュニジア当局に連れ去られたと語る移民数十人を、トリポリの西150キロ、チュニジアとの国境から15キロに位置するリビアのアルアッサ近郊の不毛地帯で救出している。

AFP特派員は、灼熱の太陽の下、この砂漠地帯を歩き続け、見るからに疲れ果て脱水症状を起こしている複数の移民グループを目撃している。

国境警備隊が公開したオンライン動画には、チュニジア国境を徒歩で越えて到着する移民の姿が映っている。

7月上旬、地元住民と移民との衝突でチュニジア人男性が死亡したことを受けて人種間の緊張が高まり、サハラ以南の国々からの数百人の移民がチュニジアの港湾都市スファックスから追い出された。

イタリアのランペドゥーザ島から約130キロの距離にあるチュニジアは、ヨーロッパでのより良い生活を求めて危険な航海を試みる移民や亡命希望者の玄関口となっている。

7月18日、チュニジア警察によって移民数十人がリビア近郊の砂漠に置き去りにされたとの報告を受け、国連の独立専門家委員会がチュニジアに対し、移民の「集団追放」を中止するよう要請した。

そして、声明の中で、「私たちは当局に対し、これ以上の移民の国外追放を直ちに中止し、すでに妊婦や子供を含む多くの人が追放されているチュニジアとリビアの国境にある危険な地域への人道支援の提供を継続・拡大するよう求める」と訴えた。

リビアでは、2011年に独裁者ムアンマル・カダフィ大佐が追放・殺害されて以来続いている混乱から、人身売買業者が長年利益を得ており、同国は移民虐待の告発に直面している。

人権団体は、国営の拘置所内や、密航組織の手によって、移民がひどい扱いを受けていると主張している。国家支援を受けて活動する当局や武装集団は、拷問やレイプなどの虐待で繰り返し告発されている。

リビアは推定60万人のサハラ以南アフリカからの移民を受け入れている。

AFP

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