チュニス:チュニジアのケルケナ諸島沖で移民船が沈没し、少なくとも4人が死亡、51人が行方不明になっていると、司法当局者が6日、ロイター通信に語った。また、乗船していた移民は、サハラ以南のアフリカ出身者のみだったという。
チュニジアの沿岸警備隊は、今年の1月1日から7月20日にかけて、沖合で溺死した移民の遺体を901人分回収しており、チュニジア沖では過去に例のない犠牲者数になっていると、チュニジア内務相が7月に述べていた。
北アフリカに位置する同国は今年、記録的な数の移民が次から次へと押し寄せており、サハラ以南のアフリカからイタリア沿岸に向かう移民船が沈没する大惨事がたびたび起きている。
チュニジアはリビアに代わり、アフリカや中東の貧困や紛争から逃れてヨーロッパでより良い生活を求める人々が目指す、この地域での主な出発点となっている。
ロイター