
カイロ:31日にスーダン軍のトップが、軍と敵対する準軍事組織部隊の間の紛争が解決しなければ、北東アフリカの国スーダンは崩壊することになると警告した。
アブドゥルファッターフ・ブルハン・アブドゥルラフマーン・ブルハン将軍が率いる軍と、モハメド・ハムダン・ダガロ氏が指揮する即応支援部隊(RSF)の間の数か月にわたる緊張関係が、4月15日に公然の戦闘に発展して以来、スーダンは混乱に陥った。
「我々は戦争に直面しており、もし速やかに解決しなければ、スーダンは崩壊することになる」と、紅海に面する都市ポートスーダンにおける同国の警察隊に向けたスピーチの中で、ブルハン氏は述べた。
ブルハン氏の発言は、紛争勃発以来初の外国訪問で訪れたエジプトでの29日の同氏の発言と重なるものだ。
この訪問の間に、ブルハン氏はエジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と会談し、戦闘を終結させる方法について話し合った。しかし、両者共に可能性のある取り組みや条件についての詳細は明かさなかった。
しかし、28日に行われた別のスピーチの際にブルハン氏は、RSFとの和解はあり得ないとして、自軍が準軍事組織RSFを打ち負かすことを誓った。
スーダンの問題と政治に特化したシンクタンク「Confluence Advisory」の創設者で理事のKholood Khair氏によると、将軍はさまざまな陣営に付け込もうとしているという。
「ブルハン将軍およびスーダン軍にはRSFを打ち負かす力があると聞きたい国内の人々とエジプト、そして、停戦が目前に迫っているかもしれないと聞きたい西側国際社会とサウジアラビア」がいると、Khair氏は語った。
5か月近く続く紛争により、首都ハルツームは都市型戦場と化しており、双方ともハルツームの支配権を手にするに至っていない。
2000年代初期に大量虐殺作戦の舞台となったダルフール地域では、紛争が民族間の暴力へと変質しており、国連の人権団体によると、RSFとその同盟相手であるアラブ系武装組織がアフリカ系民族集団を攻撃している。
先週ブルハン氏は、同氏が4月から留まっていたと噂されるスーダンのハルツームにある包囲された軍司令部をなんとか抜け出した。同氏はその後、軍が管理するポートスーダンに向かった。
国連の人権事務所は、少なくとも4,000人がこの戦闘によって死亡したと推定されるというが、現地の活動家や医師らは、犠牲者の数はこれよりはるかに多いだろうと述べている。
AP