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平和が何をもたらすか、想像することを止めない

時間が重要であり、平和の枠組みを作るために必要なステップについて話すのを待つべきではありません(AFP通信)
時間が重要であり、平和の枠組みを作るために必要なステップについて話すのを待つべきではありません(AFP通信)
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14 Feb 2024 01:02:30 GMT9
14 Feb 2024 01:02:30 GMT9

サラームアライクム、そしてシャローム、親愛なるイスラム教徒とキリスト教徒のいとこたちに!

今この瞬間、私のような声を聞いていただくのは難しいかもしれませんが、イスラエル人とパレスチナ人の間の長期にわたる和平を願う橋渡し役である誰であれ、黙っていることはできないと強く信じている。

アブラハムの娘や息子たちの大多数が、いつの日か私たちを結びつけるもの、そして平和が最善の選択肢であることを思い出す日が来ると、私は今でも強く信じています。 私たちは一刻も早く、最終的な目的をひとつに絞った枠組みや道筋に取りかからなければなりません。

私の考えを夢想家と呼ぶ人もいます。ええ、私は平和のための夢想家です。実際、架け橋になるためには夢想家でなければなりませんし、夢想は現実になると信じています。そして、私だけではありません。

シモン・ペレスも夢想家でした。彼は、いつの日か私たち全員がこの地域で共に平和に暮らせるようになる、そしてそれだけでなく、テロや脅威に対する結束を築けるようになると信じて止まなかったのです。

私は幸運なことに、長年にわたって彼と二国家間解決の重要性や、中東のすべての国々に手を差し伸べることがいかに重要であるかということついて長い間語り合うことができました。彼はいつの日か中東のすべての国に平和が訪れることを信じていました。

亡くなる少し前に会ったとき、彼は私を脇に呼んでこう言いました。「平和を諦めなくでくれ。簡単にはいかないだろうけど、努力する価値はある」と。

イスラエルがアラブ諸国と結んだすべての和平条約は、私にとってもそうであるように、彼の心に近いものでした。

残念ながら、10月7日の攻撃とその余波は私たちを後退させました。この数ヶ月は、平和、共存、橋渡しをするすべての人々にとって、困難で、悲惨で、感情のジェットコースターのような日々でした。

ハマス、イスラム聖戦、イランの狙いは、中東におけるより広範な和平のためのあらゆる努力と、架け橋となる人々の活動を破壊し、希望を絶望に、友情を敵意に、開放性を疑惑に置き換えることにあったと考えなければなりません。

10月7日のテロ以来、私たち世界ユダヤ人会議では、ヘイトクライムやヘイトスピーチの報告が増えています。反ユダヤ主義やイスラム恐怖症は増加の一途をたどっています。

そして私たちは、人々が橋を架ける代わりに、より多くの分断を生み出すことに時間とエネルギーを費やしている時代を目の当たりにしています。時間をかけて本を読み、考え、内省する代わりに、あらゆる背景を持ち、さまざまな指導的立場にある人々が、安易なストーリーに従い、流布されている嘘や陰謀論をすぐに信じてしまうようです。

これらはすべて、あらゆる方面の過激派の手の内となります。どの側であっても ヘイト主義者は、イスラエル人とアラブ人、ユダヤ人、キリスト教徒、イスラム教徒が人間として近づくことを恐れているのです。なぜなら、彼らは分断と恐怖を広めることによって自分たちの力を誇示しているからです。

私たちは間違いを犯してはなりません。このような人々は情報弱者だけとはいえず、偏見や分断、憎悪者のプロパガンダに突然引っかかってしまう成功者たちもいます。

イスラエル人とパレスチナ人の間の合意を達成することはより難しいかもしれませんが、私はそれが不可能ではないだけでなく、長期的に正しい答えであり、憎悪、反ユダヤ主義、イスラム恐怖症に対する解毒剤になると信じています。

時間は極めて重要です。平和の枠組みを作るために必要なステップについて話すのを待つべきではありません。

 ヘイト主義者は、イスラエル人とアラブ人、ユダヤ人、キリスト教徒、イスラム教徒が人間として近づくことを恐れているのです。

ロナルド・S・ローダー 

過去に本紙で書いたように、私はパレスチナ領土のためのマーシャル・プランが必要だと考えています。家を再建するだけでなく、特に若いパレスチナ人に新しい視点を提供する教育インフラや経済の創設を支援するのです。

サウジアラビア、エジプト、ヨルダン、そしてアブラハム合意に参加したすべての国々とアメリカ、ヨーロッパは、特に資金が適切な人々に届き、適切なプロジェクトに使われることを保証する上で、重要な役割を担っています。

今こそ、政治家や宗教指導者を含むすべての橋渡し役が力を合わせ、和平に向けて前進する時です。

かつて敵対し、互いに争っていた人々が、平和の道こそが子々孫々のより良い未来につながると理解したために、テーブルを挟んで互いに歩み寄ることは可能であると歴史が示しています。

最終的には、シモン・ペレスが描いたものを、私たち全員が見ることができることを願っています: 「パレスチナ人との和平は、地中海全域に平和の港を開く。指導者の義務は、敵意に直面しても、疑念や失望に直面しても、絶え間なく自由を追求することです。想像してみてください」

平和が私たちすべてに何をもたらすのか、思い描くのを決して止めてはなりません。

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