
ソウル:韓国は5月27日、7週間のうちで最大規模の新型コロナウイルス感染が急拡大したと発表した。この感染急拡大は、ソウル郊外の電子商取引の商品保管所で発生した新たなクラスターによって引き起こされた。これはちょうど、数百万人の生徒たちが登校を再開し始めたときだった。
韓国はウイルス抑制方法に関して、世界の手本として高い評価を受けてきており、生活が正常に戻るにつれて、今まで素早く新たな感染を抑えてきた。
しかし政府関係者たちは5月27日、40人が新規感染し、感染者数が11,265人となり、人口が密集しているソウル首都圏で感染者数が最多であったと発表した。
4月8日に53人の感染が発表されて以来、これは最大規模の新規感染者数の増加だった。
ソウル市の西にあるプチョン市の電子商取引企業、クーパンの商品保管所での感染症の大発生は、現在のところ36人となっている、と疾病管理本部(KCDC)は付け加えた。
「この商品保管所で、基本的な規則が実行されていなかった疑いがあります」と、キム・ガンリップ副保健相は述べた。
「職場で検疫規則が実行されていなければ、大量感染という恐ろしい結果につながる可能性があります」
しかし関係者たちは、小包を受け取った人が感染する可能性は低いと述べた。
ソーシャルディスタンスをあけるという規則は、韓国では緩和されてきており、美術館や教会のような施設は再開され、野球やサッカーのようなプロスポーツの中には、無観客試合ながら、今月すでに始まったものもある。
段階的な学校再開の一環として5月27日、200万人以上の生徒たちがクラスに戻ったところだった。
高校の中には、ウイルスの新規感染者が区域内で出たことを懸念して、先週授業を再開した直後に、生徒たちを帰さざるを得なかったところもあった。
AFP通信