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武装勢力がトンネル攻撃でシリア兵11人を殺害:監視団

この襲撃事件が発生したのは、トルキスタン・イスラム党の武装勢力がいるイドリブ県近郊のジスル・アル・シュグール地区をロシアが空爆した翌日だった。(AFP通信)
この襲撃事件が発生したのは、トルキスタン・イスラム党の武装勢力がいるイドリブ県近郊のジスル・アル・シュグール地区をロシアが空爆した翌日だった。(AFP通信)
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27 Aug 2023 02:08:58 GMT9
27 Aug 2023 02:08:58 GMT9
  • 武装勢力はシリア軍陣地の真下に掘ったトンネルに爆発物を設置し、起爆後に襲撃を開始した

ベイルート:監視団の情報によると、シリア北西部で26日、武装勢力の襲撃により少なくとも11人のシリア兵が殺害された。武装勢力は、シリア軍陣地の真下に掘ったトンネルに爆発物を設置し、起爆させてから攻撃を開始したという。

襲撃事件が発生したのはイドリブ県南部で、アンサール・アル・タウヒードとトルキスタン・イスラム党(TIP)の武装勢力が関与していたと、シリア人権監視団は伝えている。

武装勢力は「シリア軍陣地の真下に掘ったトンネルを爆発させると同時に、他のトンネルからも攻撃を始めた」と、英国に拠点を置く監視団の代表を務めるラミ・アブデル・ラーマン氏は述べた。

また、他に兵士20人の負傷者も発生したこの襲撃事件が起きたのは、TIPの武装勢力がいるイドリブ県近郊のジスル・アル・シュグール地区をロシアが空爆した翌日だったと話した。

襲撃事件に関与した武装勢力はどちらも、イドリブ県の広範囲と、イドリブ県に隣接するアレッポ県、ハマ県、ラタキア県の一部を支配する過激派組織ハヤト・タハリル・アル・シャーム(HTS)に所属している。

シリア国内のネットワークから情報を集めて報告している同監視団によると、HTSの戦闘員はシリア北部で21日にロシア軍の空爆で少なくとも13人が死亡、25日には政府軍の爆撃により7人が死亡したという。

イドリブ県付近でロシア軍が行った空爆では、2人の民間人にも死者が出たと伝えている。

同監視団は、26日の攻撃で「2人の戦闘員が自ら命を絶った」とし、「激しい衝突が現在も継続している」ため、死者数は増加することが予想されると語った。

シリア内戦は2011年に勃発。政府が平和的なデモ活動を弾圧したことで、外国勢力や国外の武装勢力を巻き込む紛争へと発展していった。

ロシアは2015年にバッシャール・アサド大統領を支持して紛争に介入し、苦戦する政府軍を空爆で支援した。

TIPの大部分は、中国の少数者集団でイスラム教徒でもあるウイグル族出身の戦闘員で構成されている。この戦闘員らは、アルカイダの元傘下組織が指導するHTSのようなグループを支援する目的で、2011年以降にシリアにやってきた。

反政府勢力の支配地域であるイドリブ県には約300万人が居住しており、その約半数はシリアの他の場所から避難してきた人々である。

ロシアと反政府勢力を支援するトルコが仲介した停戦合意は、定期的な衝突がありながらも、2020年以降はシリア北西部でほぼ守られている。

シリア内戦では50万人以上の人々が亡くなり、内戦前にいた人口の約半数が家を追われる結果となった。

AFP

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