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イタリアのようなレッドゾーンが増加中

イタリア政府がコロナウイルスが原因で全土の隔離を宣言した後のミラノのドゥオモ広場。(ロイター通信)
イタリア政府がコロナウイルスが原因で全土の隔離を宣言した後のミラノのドゥオモ広場。(ロイター通信)
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11 Mar 2020 09:03:21 GMT9

イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は、国全体を隔離するという決断に踏み切った。これはおそらく、コロナウイルスの感染者数に医療システムが圧倒された最初の事例に過ぎない。ミラノから全土まで爆発的にウイルスが広がるイタリアは、国全体を閉鎖するのも納得できるほど極めて危険な状況だ。制限が増し、全土ですべての集会が禁止され、仕事や緊急時以外の移動が制限されることになる。

コンテ首相は、公衆衛生上の緊急事態の間も、付き合いで夜に集まるイタリアの若者たちにこう述べた。「このナイトライフは・・・もう許可できません。これまでの習慣は変えなければ、今すぐ変えなければなりません。イタリアを良くするために、誰もが何かを諦めなければなりません」これは行動に変化を求める強い言葉だった。

イタリア北部で取られていた隔離措置は現在、国全体に拡大している。イタリア当局は、仕事や健康上の理由に限り、出入国や国内での移動を許可している。国全体の封鎖中は、従業員も休暇を取るか自宅にいるよう求められている。一方、バーやレストランは午後6時に閉店し、集会は事実上、全面禁止となる。店、教会、すべての公共の場では、人々は互いに1メートルの距離を取らなければならない。ここで自分の国がこうなったと想像してみてほしい。なぜなら、同じように流行が拡大している地域にも、もうすぐこのようなレッドゾーンができるかもしれないからだ。イタリアのある医師はこう証言した。「疫学的災害が起きています。もはや外科医も、泌尿器科医も、整形外科医もありません。医師たちは、私たちを圧倒する津波のような災害に一丸となって対応するチームの一員に過ぎません」

これは、COVID-19がいかに早く人々や日常の物流の間で「繁栄する」ことができるかを証明している。この特定の病原体環境における接触を構成するものについて理解を応用することは、感染拡大を抑制するために生活様式を大きく変えることを意味するヒューマン・ファクター・モデルである。ここではテレワークやオンラインスクーリングを用いたアプローチが、社会距離戦略を起こすのに役立ち、時間を稼ぐことができるため、ウイルスがそれほど急速には拡散しなくなる。この方法は、COVID-19のアウトブレイクを受け、すでに中東の湾岸諸国で導入されている。継続中の感染対策から得られる教訓は貴重なものとなるだろう。

先月、私がこのコラムに書いたとおり、次のことをもう一度繰り返す必要がある。COVID-19は病原体で、潜伏期間が2週間あり、その間無症状である。病原体は咳、くしゃみ、接触によって拡散することが証明されている。中国でのCOVID-19の症例は、病気の蔓延、隔離問題や国民の反応、さらに秩序維持を示す中国軍兵士などを見ると、はるかに劇的なものに見える。武漢市内の至る所で噴射され霧がかった様子を見ると、都市部のブロックのようなものを処理する中国の技術に疑問が浮かんでくる。イタリアの感染対策は毎日公衆衛生と必要な行動制限を思い出させることで、WHOだけでなく、独自の措置を行っている湾岸諸国からも支持が得られそうだ。

イタリアの対策は、レッドゾーンの国々や都市部、特に感染した「経路」、あるいはヒトが病原体を運ぶ経路で使われる可能性が高い。ここでシアトルが思い浮かぶ。Qomの災害もだ。ある専門家によると、COVID-19は検査されない場合、世界人口の60%に感染する可能性がある。1ヵ月前と比べて十分な説明を受けているため、今は誰もがパンデミックに気づいているようだ。イタリアは来月のイースター休暇中に大きな被害を受けるだろう。

感染防止のために強制的な封じ込め手段を講じる国としては日本、韓国などの国々が浮かぶ。島は封じ込めに適した例となる。北海道はスキーリゾート、天然の温泉、起伏のある丘陵地で知られており、主要な観光地だが、コロナウイルスの感染が急増したため、地元の自治体は非常事態宣言を出さざるを得なくなった。外出自粛は2月28日に始まった。なぜ北海道が重要なのか?北海道は冬の観光地として人気が高く、ウイルスの急激な拡散は病気がどのように広がるかがわかる。有名なさっぽろ雪まつりは、アーティストが作った巨大な氷の彫刻作品をみることができ、1月31日から2月11日まで開催され、世界中から数百万人の観光客が訪れた。

大勢の人が集まるイベントはどれも、感染率を増加させ、ウイルス拡散防止の限界を示している。

テオドール・カラシック博士

はっきり言えば、大勢の人が集まるイベントはどれも感染率が高く、ウイルスの拡散防止に限界があることがわかる。祭や集会は人々の距離が非常に近く、入口や出口を通って移動するとき、人々が互いに近くなる。

イタリアのレッドゾーン発表と、その結果への対応(刑務所内での暴動とロンバルディア州から慌てて移動する人々)は、単に世界が相互につながっているという理由だけで、ほぼ全員に影響を与えるCOVID-19のような世界的パンデミックに対し、いかに備えができていなかったかを示す代表的な例となるだろう。ミラノのスタート地点は放射線状に広がっていることを示しており、誰をも圧倒する影響力がある。中国からイタリアまで、地方行政官はこのようなアウトブレイクに対する準備ができていないことがわかっている。

ロンバルディア州では避難によって病原体が拡散した。封じ込め戦略は、自己隔離というかたちで社会的距離を置き、COVID-19がそれ以上拡散するのを防げる場合に有効である。家庭教育は感染対策中に学習を終えるのに役立ち、この期間中、家庭で仕事をすることと「じっとしていること」の奨励が重要である。新たなクラスターが出現するにつれて、ヨーロッパへのリスクは非常に高くなる。重要な隔離ルールを適用し、群集ダイナミクスを理解することにより、病気の蔓延を抑制するために行動を調整することがますます重要になっている。

テオドール・カラシック博士 博士はワシントンDCにあるGulf State Analyticsのシニアアドバイザー。ツイッターアカウント:@tkarasik

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