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サウジアラビアの太陽エネルギーが世界を明るくするには

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21 Apr 2021 04:04:16 GMT9
21 Apr 2021 04:04:16 GMT9

サウジアラビアは再生可能エネルギー分野の現地化を進め、王国内の電力生産に占める再生可能エネルギーの割合を高めるという目標を達成したいと考えている。

これらの目標は「緑のサウジアラビア」および「緑の中東」イニシアティブの一環であり、この2つの強力なプロジェクトは、地球環境にポジティブな影響を与え、特にG20での主導的な役割を通じて、国際舞台でのサウジアラビアの役割を強化するものだ。

サウジアラビアでは「ビジョン2030」の重要な目標・戦略の1つとして、効果的で費用対効果の高いエネルギーミックスの開発を掲げている。再生可能エネルギーに対するサウジアラビアの政策を見ると、石油やガスなどの化石燃料と競合するものではなく、むしろそれらを補完するものであることがわかる。

サウジアラビアの「国家再生可能エネルギープログラム」は、発電に使用する液体燃料の消費量を減らし、最適なエネルギーミックスを実現することが目的だ。ここでは2030年までにガスと再生可能エネルギーの割合をそれぞれ約50%にすることを目指している。

サウジアラビアは、極めて貴重な石油の備蓄を発電所で使用する代わりに、太陽エネルギー資源を活用することに精力的に取り組んできた。

時間の経過とともに、世界市場に販売するために採取する石油は枯渇してきていると、サウジアラビアは直感的に気づいている。サウジアラビアは、このままでは低コストでのエネルギーの供給を続けることができなくなると考えたのだ。

「再生可能エネルギープログラム」は、地元の太陽エネルギーや風力エネルギー産業を支援するために部品の生産や製造を現地化するという王国の目標において、不可欠かつ先駆的な役割を果たしている。

アル=ジョウフ県にある300MWのサカカ太陽光発電所は、サウジアラビア初の独立発電事業者による太陽光発電および実用規模の再生可能エネルギープロジェクトであり、サウジアラビアの地域エネルギー源の多様化と経済発展の促進を目指している。

このようなプロジェクトは、サウジアラビアの目標である発電コストの削減と経済への民間企業の参加を促進するために役立つだろう。

  • ファイサル・ファエクは、エネルギーおよび石油マーケティングのアドバイザー。OPECおよびサウジアラムコでの勤務経験あり。Twitter: @faisalfaeq
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