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東洋から西洋まで、世界に向けたロードマップ

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26 Jul 2022 11:07:59 GMT9

サウジアラビアの外務大臣ファイサル・ビン・ファルハーン王子は、東西のパートナー諸国に向けたサウジアラビアの将来のポリシーについて明らかにする上で、極めて柔軟性のある演壇を選んだ。そしてこれは、新型コロナウイルス危機が発生して以来、様々な歴史的極みに世界が戦略的に揺らいでいると誰もが感じる中、同国の確固たるコミットメントを正しく伝えた。

若き外相は、東京の外国人記者クラブで、NHK、共同通信、朝日新聞、時事通信、読売新聞といった公共および民間の主要メディアの精鋭記者団を前に会見することを選んだ。この会見場は2年前、サウジアラビアの「アラブニュース」紙日本版の立ち上げを温かく見守った場所だ。

同外相がこの場に現れたのは、旧く、また新しい友好国間に形成される現在の意識に対応する新鮮な試みだった。極めて重要な会見において、外相はこのフォーマルであると同時にインフォーマルでもある柔軟性ある場所を選んだ。

長い伝統と深い経験をもち、憂慮すべき質問や、時には懐疑的な質問を投げかけるメディア機関と向き合うことを選んだのだ。

外相はその数時間前に、中東で最も目を引く案件を終わらせてここへ来ていた。サウジアラビアのジェッダで開催された主要サミットに米国大統領が参加するという、日時が定められていたイベントだ。中東諸国の首脳たちを前にあらゆる重要問題が議論され、外相はその会議結果や米大統領の訪問について透明性のある記者会見を行っていた。

ここ東洋では、タイミングとして同じく繊細であった。この地域は常に目に見えない緊張の上にあり、先見の目をもった誰からも好かれる指導者こそが必要とされるが、ひとりの殺人者が現代日本史上最も重要な指導者を暗殺しようと決心したことにより、歴史の日はランダムに決められたのだ。

それは、外相がその葬儀の場で述べたように、「サウジアラビアの大いなる友人」であり「大きな影響力をもつ政治家」である安倍晋三元首相が、極めて悲観的な運命のシナリオに倒れた日だった。

こうした状況下、王国の名において同外相は大いなる活力と大胆さをもって、非常に影響力の高い外交政治メッセージを東洋から再度発信した。

エネルギー危機に関しては、サウジアラビアの説明を再び繰り返し、これは生産量の不足というよりも精製能力の不足によるものだと述べた。この問題は日本を含むサウジアラビアの主要パートナー諸国にとっては非常に重要だ。

また、サウジアラビアが予見するいかなる未来においても、石油市場の問題を解決して安定化させるには、OPECプラスが引き続き重要な役割を果たすことになると断言した。

発言は、日本の首相と同外相の会談後に行われ、共通の問題と共感するビジョンに向けた最高レベルでの新たな後押しとなった。

これはサウジアラビアの外交政策発言の本質を表す一例だ。

気候変動危機や地政学的な窮地と闘う世界において、また、時勢をみた日和見主義、政治的な偽善、飛び交うリークなどが横行する世界中の発言のなかで、サウジアラビアはあらゆる機会に、その大胆なビジョンの詳細と基本に示される戦略的な優先事項を指摘する。さらに、サウジアラビアのグリーン・イニシアティブは、どこかで緊張が高まっていようとも取り上げられる。

「新型コロナウイルス危機の影響による2年の留保期間を経た後」、外相は明確かつ透明性をもって、サウジアラビアと日本のパートナーシップを、共通ビジョンを通した新たな軌道に載せ、「我々が将来行うことが、過去に行われたことを見落とすということはないだろう」との興味深い指摘でこれを確認した。

このように、一時的な危機で中断していたいかなることも再開される。

殺人犯の銃により、安倍晋三氏のような唯一無二の指導者が、平和で楽観的な未来について演説をしている最中に失われるという大きな悲劇が起きた。

それはサウジアラビアにとっても「大きな悲しみと大きな衝撃」をもたらした悲劇だ。

この悲劇はまた、亡くなった元首相の葬儀の際に、両国の将来にとって最善を実現するという共通の願いについての議論を改めて呼び起こした。

外相を通じてサウジアラビアが発信したこのメッセージは、世界の未来や構想に対する全体的なビジョンをインスパイアする新たな提案を公言した。

駐日サウジアラビア大使

ナーイフ・ビン・マルズーク・アル・ファハーディ

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