Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 世界経済フォーラムをサウジアラビアで開催する時機だ

世界経済フォーラムをサウジアラビアで開催する時機だ

リヤドは今や世界都市であり、それゆえに国際イベントの開催地であってしかるべきなのだとファイサル・J・アッバスは述べる。(Shutterstock)
リヤドは今や世界都市であり、それゆえに国際イベントの開催地であってしかるべきなのだとファイサル・J・アッバスは述べる。(Shutterstock)
Short Url:
20 Jan 2023 02:01:22 GMT9
20 Jan 2023 02:01:22 GMT9

今回の世界経済フォーラム年次総会には違和感がある。アルペンのスキーリゾート、ダボスの気候が季節外れに暖かいことだけが理由ではない。明らかに何かが足りない感じがする、と参加者の多くは口々に言った。

前回会議から間もないうちに開催されたからかもしれない。前回はパンデミックのために例外的に昨年5月に行われ、最新の話題であるロシアとウクライナの戦争について徹底的に議論されたばかりだ。世界のもうひとつの差し迫った問題である気候変動が、つい4カ月前のエジプトのCOP27で広範に取り上げられたためかもしれない。

だが違う、そういうことではない。「世界的指導者のサミット」に今日、現実の課題にかかわっている世界的指導者がいないように私には見えるのだ。具体的にはサウジアラビア、UAE、インド、中国などの国々である。

読者は考えるかもしれない。「筆者はサウジの新聞の編集者だからそう言うのだろう」。だが、どうかもう少し聞いていただきたい。

世界経済は循環するものであり、世界経済フォーラムのマルーン・カイルズ氏が今週ダボスでアラブニュースに語ったように「次はアラブ世界が光を放つ番だ」。もちろん、マルーン・カイルズ氏は世界経済フォーラムの中東・北アフリカ地域責任者であるが、米国、英国、ドイツ、ロシアなどの国々が経済ニュースを支配することが当たり前になっている状況で、カイルズ氏の見解が広く共有されているのかは疑問だ。

それでも、エコノミストはサウジアラビアが2023年にGDP成長率7.6%になり、G20では最も急拡大する経済としてインドを追い抜くと予測している。

今年のダボス会議に湾岸諸国の指導者がいなかったのは機会損失だということか。おそらくそうだ。フォーラム側には相応の理由やその他の責任があるのは理解できる。そして私は、湾岸諸国の不在にもかかわらず、サウジ代表団とUAE代表団の両方の質の高さを称賛せずにはいられない。ワールドカップに向けて動いた、昨年5月のシェイク・タミーム氏が率いるカタールの存在感は言うまでもない。

サウジアラビアに投資フォーラムがひとつしかない状況では、世界に不利益をもたらすことになる

ファイサル・J・アッバス

ただ、ここでは古い言い習わしがぴったりだろう。ムハンマドが山に来ないのなら、山がムハンマドのもとに向かわなければならない。

実際、アラブニュースでは、世界経済フォーラムのボルゲ・ブレンデ総裁とサウジアラビアのファイサル・アル・イブラヒム経済相の両方から、サウジアラビアの地域フォーラムの計画がかなり進んでいることを聞いている。ブレンデ氏はアラブニュースのテレビ番組「フランクリー・スピーキング」で「サウジアラビアに向かうときがきた」と話した。アル・イブラヒム氏も「私たちは(世界経済フォーラムと)提携する機会について明確に議題を設定しており、そのひとつはサウジアラビア内での目的を絞ったフォーラム開催の検討である」とアラブニュースに語った。サウジ経済の強さ、世界のエネルギー業界における極めて重要な役割、サウジの地域的なリーダーシップに注目すれば、その計画は完全に理にかなっている。

ここでは古い言い習わしがぴったりだろう。ムハンマドが山に来ないのなら、山がムハンマドのもとに向かわなければならない。

ファイサル・J・アッバス

すでにサウジアラビアには非常に成功している独自の投資フォーラム、7年目を迎えようとしているフューチャー・インベストメント・イニシアチブがあるではないかという意見もあるだろう。それは事実だが、機会の大きさ、サウジアラビアのビジョンの膨大な展望、開発が進む圧倒的な数の経済セクターを考えると、サウジアラビアに投資フォーラムがひとつしかない状況では、世界に不利益をもたらすことになると言いたい。

この種の大規模イベントはすべて、サウジアラビアに拠点を置くことを検討すべきであり、パイは全員が分け前を得られるだけの大きさがある。内容は議論する必要があるが、最終的な成果はかつてシャルム・エル・シェイクや死海で開催された世界経済フォーラムのような地域サミットであってはならない。オーダーメイドの単発イベントまたはイベントのシリーズで、サウジアラビアまたは湾岸協力会議全体の特定の課題やテーマに取り組むものにすべきだ。

要するにリヤドは今や世界都市であり、それゆえに国際イベントの開催地であってしかるべきなのだ。

  • ファイサル・J・アッバスはアラブニュースの編集長を務めている

ツイッター:@FaisalJAbbas。

topics
特に人気
オススメ

return to top