

リヤド:サウジアラビアの外相であるファイサル・ビン・ファルハーン王子は4日、ヨルダンの首都アンマンで開かれたガザ情勢に関するアラブ・米会合に出席した。サウジ外務省が発表した。
同省の声明によると、この会合では、「罪のない人命の損失をもたらしている軍事作戦を即時停止すること、およびガザ地区に人道援助を緊急に提供すること」を求めるアラブの立場が議論された。
また、「安定した環境を作り出し、和平への道筋を復活させることで、パレスチナ人が正当な権利を獲得できるようにするとともに、公正かつ永続的な平和を実現する」ための取り組みについても話し合われた。
10月7日のハマスによる奇襲攻撃を受け、イスラエルはガザ地区に対する容赦のない空爆を開始した。同地区の保健省は4日、イスラエルの攻撃によるパレスチナ人の死者はこれまでに9488人以上に上り、そのうち3900人以上が子供だと発表した。
建物が密に並ぶガザ市における攻撃が続き、数百万人が生活を破壊され約25万人が避難を余儀なくされる中、合計死者数は劇的に増加する可能性が高い。
一方、ファイサル王子は、ガザ地区におけるイスラエルの戦争とそれに続く地域の人道危機を止めるための努力を結集することを目的にアンマンで開かれたアラブ諸国の調整会合にも出席した。
サウジ外務省は次のように述べた。「この会合では、ガザ地区とその周辺地域における憂慮すべき状況、および、罪のない民間人の殺害を防ぎ、パレスチナの人々の願いに応える公平かつ包括的な解決への道を開くために、この地域における軍事作戦に終止符を打つうえでの国際社会の緊急の役割に重点が置かれた」