










1日、アラビアによる人道的活動への多額の寄付がイエメンの飢饉回避と国民の保護に貢献したと国連高官が述べた。
第2回リヤド国際人道フォーラム(RHIF)の開幕式でアントニオ・グテーレス国連事務総長に代わり登壇したマーク・ローコック人道問題担当国連事務次長兼緊急援助調整官は、「サウジアラビアの厚情により、同国が寄付した5億ドルで国連機関はイエメンの飢饉を回避し、国民の健康を守ることができました」と話した。
フォーラムはサルマン国王後援の下、サルマン国王人道援助救援センター(KSRelief)が国連と共同で開催された。
ローコック氏は、「紛争が長期化し、ますます命が危険にさらされています」としたうえで、「紛争による難民の数は、今や世界で7,000万人に上ります」と述べた。そして、世界は気候変動、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の進捗状況、そして上昇するパンデミックの危険性という3つの大きな課題に直面していることを強調した。
アフリカにおける麻疹とエボラ出血熱、また中国のコロナウイルス発生を挙げ、「私たちが直面する3つ目の課題はパンデミックの増加です」と加えた。
「これらの人道的課題に対応する唯一の方法は、紛争を解決し、気候変動の影響軽減に向けた対策を講じ、SDGsを達成することです。」
サウジアラビアは世界経済の成長およびすべての社会の持続可能な開発を意欲的に支援していて、人道支援においては世界屈指のドナーです。
アブドゥラ・アル・ラビア博士、KSRelief統括責任者
サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外相は、「王国の人道的活動は明確かつ確実な戦略に基づいています。政治目的や宗教、民族は考慮されません。それがサウジアラビアの人道的活動の原則です。」と話した。
また、「短期間で同センターは人道的活動において世界的な評価を達成した」とし、KSReliefを称えた。
さらに、「サウジアラビアはG20サミットと、それに伴う経済、政治および人道的ルネサンスを迎えます。これは、国際社会の活動的な一員として、世界的な関心事項のために仕えるという王国の意欲を反映するものです。」と付け加えた。
KSRelief統括責任者のアブドゥラ・アル・ラビア博士は、「王国は最近、2020年のG20サミット議長国として経済面で注目を集めており、今回のフォーラム開催によって人道的観点からもさらに注目されることになります」と述べた。
「人道分野における王国の先駆的な役割の延長として、サルマン国王はイエメン人道対応計画を支援する2020年誓約会議を国連と共催することを承認しました。」
リヤド知事のファイサル・ビン・バンダル王子は、「サウジアラビアは、世界中の人々がまともで自尊心を傷つけられないような生活を送れるよう、危機の被害を受けた人々を支援します」と述べた。
また、「KSReliefの設立は、世界中で行っている人道支援に対するわが国のコミットメントを確約するものです」とした。
リヤド知事は開幕式で、Saudi Aid for Refuggees and IDPs(難民および避難民のための援助)のウェブサイト、およびサウジ国際ボランティアポータルを開会式で発表し、KSReliefのドナー、ボランティアおよび人道大使らを称えました。
アラブ首長国連邦(UAE)のリーム・アル・ハーシミー国際協力担当相は、「我々は、設立されてから短期間ですでに多くのことを達成し、人道的活動の世界地図上に地位を確立したKSReliefの取り組みを高く評価しています。」と話した。
「(KS Reliefは)活動する世界各地で、人々の苦しみを軽減するのに貢献している。UAEも光栄なことに、様々な人道的問題に対してKSReliefと協働してきました。」
RIHFの開催に合わせて、KSReliefは国連機関および国内外のパートナーと様々な合意に署名した。