• CNNのジャーナリストであり作家でもあるザカリア氏は、サウジアラビア王国の変貌を目の当たりにして、もはやアラブ湾岸諸国に対して懐疑的ではなくなった
• 同氏は、湾岸諸国は地域を安定、経済統合、より深い相互依存、より多くの国々との関係へと導いていると述べている

アラブニュース

ドバイ:CNNのジャーナリスト、作家、政治アナリストであるファリード・ザカリア氏は、サウジアラビアで起こっている変化は、長い目で見れば革命に他ならないが、それは「漸進的」かつ「有機的」なものであったと述べた。

彼は先週訪問したサウジアラビアの首都リヤドで、アラブニュースの番組「フランクリー・スピーキング」に出演し、最新刊『革命の時代』についてリヤド国際ブックフェアで講演を行った。

同氏は、サウジアラビア王国全体で多くのレベルで変化が起こっていると感じていると語った。「私が最も驚いたのは、もちろん女性の役割ですが、サウジアラビア国民全体の役割にも驚きました。そして、これは私にとって非常に興味深く、あまり注目されていない変化です」と、同氏は「フランクリー・スピーキング」の司会者ケイティー・ジェンセンに語った。

「サウジアラビアは急速に変化している分野もあれば、まだ抑制されている分野もある。…私は、彼らがバランスを取ろうとしていること、つまり、いくつかの分野では前進と近代化を推し進めようとしていることに感銘を受けている」

この点について、ザカリア氏は次のように述べている。「女性の役割は本当に変化しましたが、例えば、サウジアラビア人が伝統的な服装を着用することが依然として求められ、奨励されている分野もあります。つまり、サウジアラビアは、あまりに急進的にならないように、このバランスを取ろうとしているのです」

彼は変化について、全体として次のように述べた。「歴史的な観点から見ると、これは明らかに革命と見なされるでしょう。しかし、それは段階的かつ有機的に進められている革命であり、変化があまりに急激なものにならないようになっています」

さらに広いアラブ湾岸地域に話題が移ると、ザカリア氏は長年、これらの国々を「非常に受動的」と見なし、懐疑的であったことを告白した。

「1950年代、60年代、70年代を見ると、アラブ世界は歴史的に重要な大きな国々、すなわちエジプト、シリア、イラクによって定義されていました。そして70年代には、イランとイスラム革命を巡る混乱の時期がありました」

「しかし今日、明らかなのは、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、バーレーンをはじめとする湾岸アラブ諸国が主導権を握り、この地域を安定させ、経済統合を進め、相互依存を深め、より多くの国々と結びつきを強めるために、努力し、行動しているということです」

ザカリア氏は、こうした変化の一部はサウジアラビアで起こっていることによるものだと指摘した。「UAEは公平に見て、そのプロセスを最初に始めた国のひとつであるかもしれない。しかし、サウジアラビアが参加した今、もちろん、サウジアラビアははるかに大きく、はるかに強力であり、はるかにポジティブな影響力をもつことができます」と彼は述べた。

ザカリア氏は、2020年にトランプ政権が仲介した画期的な「アブラハム合意」の精神に言及し、湾岸アラブ諸国がインドや中国などの経済大国に手を差し伸べていると指摘した。「これはすべて良いことです。貿易、商業、相互依存、統合が進めば進むほど、アラブ世界の一般市民は恩恵を受けることになります。なぜなら、彼らの生活水準が向上するからです」と彼は述べた。

インド生まれの米国籍ジャーナリストであるザカリア氏は、CNNの「Fareed Zakaria GPS」の司会者であり、ワシントン・ポスト紙に毎週コラムを執筆している。多作な著述家であるザカリア氏は、ハーバード大学でサミュエル・P・ハンティントンやスタンリー・ホフマンといった著名な学者のもとで学び、政治学博士号を取得している。