
ディーマ・アル=クデア(ジッダ)
& レイ・ハナニア(シカゴ)
ジェッダ/シカゴ:サルマン国王は木曜、ラマダンの始まりを記念する演説の中で、コロナウイルス大流行に対するサウジアラビアの対応を誇りに思っていると述べた。
「我々は、人類のすべてに影響を与えている極端な状況の下生きています」と、国王はサウジのメディア大臣、マジッド・アル・カサビにより読み上げられたスピーチで語った。
国王は、サウジアラビアが「この困難な時期」に懸命に努力し続けなければならないと付け加え、コロナウイルスのアウトブレイクのためこの聖月の間モスクで祈りが行われないのを見るのは辛いと付け加えた。
スピーチは、2020年のラマダンが金曜に開始されると最高裁判所が発表した直後に行われた。
ラマダン期間中、サウジは午前9時から午後5時までのロックダウンを緩和する。飲食トラックやケータリングを除くレストランは保健衛生上の要件を満たせば、午後3時から午前3時まで配達・回収サービスの運営が可能となる。
サウジアラビアのリーマ・ビント・バンダル・アル=サウード王女駐米大使は、「世界中のコミュニティの障害者の存在と、この危機下の彼らのニーズが満たされることを保証すること」を忘れないことの重要性を強調した。
フューチャー・インベストメント・イニシアティブのリヤドでの初のデジタルイベントに触れ、王女は述べた:「私の心が痛むことの一つは、障害を持つ個人の集計データを見ることなく、このウイルス封じ込めを見てきたことです」
サウジでは木曜、計1,158件の新規コロナウイルス症例が記録され、うち15%がサウジアラビア人、85%は外国人で、サウジアラビアの患者総数は13,930人となった。
新たに113人が回復し回復患者数は合計1,925人となり、死者7人が報告されたことで総死者数は121人となった。
外国人が「アブシャー」サービス から申し込んで帰国できる「アウダ」イニシアチブ(帰国)の恩恵を受ける国は、エジプト、フィリピン、インドネシア、パキスタン、バングラデシュ、アフガニスタンである。
エジプト、アラブ首長国連邦、ヨルダンではラムダンは金曜に開始、オマーンは断食月が土曜に始まると発表した。
一方、マイク・ポンペオ米国務長官は、ラマダンの開始に際して世界中のイスラム教徒に挨拶を述べた。
ポンペオはウイルス封じ込めの取り組みの一環として、国務省は各地大使館や事務所でイフタールを開催しないと発表した。
「アメリカ国民を代表して、ラマダンの聖月の始まりに際し、アメリカと世界中のイスラム教徒のコミュニティにお喜びを申し上げます」と氏は付け加えた。
「我々はすべての政府およびコミュニティに対し、COVID-19危機阻止のための戦いを続ける中で最も脆弱で疎外されている人々の健康と安全を考慮するため、この時間を利用して奉仕と団結に注力することを強く求めます」と、氏は付け加えた。