
ラワン・ラドワン&ルバ・オベイド
ジェッダ:中国はサウジアラビアに900万の新型コロナウイルス検査キットと500名の専門技術者、6つの検査実験室を提供する。契約は日曜日に調印され、契約にかかる費用は2億6500万ドルだ。
この契約はサウジアラビアの国家医療用品統一調達会社(NUPCO)と中国のBGI(華大基因)との間で行われ、サウジアラビアは1日あたり最大60,000件の検査を実施できるようになる。また、一部の検査は珍しい空気で膨らませるタイプの移動可能な実験室で行われる。
さらに、中国の専門家は新型コロナウイルス感染症の検査をするサウジアラビアのスタッフを訓練し、彼らの能力を評価する。
「この契約で行われる多くの検査により、サウジアラビアが一刻も早く新型コロナウイルス感染症の診断を行い、感染者は隔離することでこの感染症の世界的大流行のリスクを減らせることを明確に示しています」とサウジ側の交渉および購買委員会の長であるアブドゥラ・アルラビーア博士は述べた。
アルラビーア氏と中国大使の陳偉慶氏は、両社間の契約の署名に立ち会った。
[caption id="attachment_13725" align="alignnone" width="502"]「両国は地理的には遠く離れていますが、連帯、協力、友情、相互扶助の遺伝子は両国民の伝統文化に受け継がれています。そして、現在の特別で困難な時代においても、この遺伝子は両国民の間の真摯な友情をさらに強めてくれます。」と陳偉慶大使は述べた。
機器には、スクリーニングおよび検出をサポートするために開発された火眼実験室も含まれる。この実験室は移動可能で組み立て式のエアドーム構造が特徴だ。
空気で膨らませることのできる実験室は、民間機の標準貨物として空輸ができる。
「火眼実験室は、両国が協力して新型コロナウイルス感染症の世界的大流行と戦うための重要な一歩です。」と大使は述べた。
サウジアラビアはまた、米国、スイス、韓国から検査キットと試薬をすでに購入している。
中国との契約により、サウジアラビアは人口の40%以上に当たる1450万人を検査できるようになる。
「ウイルスに国境はありません。新型コロナウイルス感染症の世界的大流行に打ち勝つには連帯と協力が必要です。中国の古いことわざに、果物のお礼に翡翠を贈る、というものがあります。」と大使は述べた。
サウジアラビアでは日曜日に新たに1,223人が新型コロナウイルスに感染していることがわかり、感染者数は合計で17,522人に増加した。また、死亡者数は3人増加して139人となった。
世界の新型コロナウイルス感染者数は約300万人にのぼり、206,000人以上が死亡している。