
ラワン・ラドワン
ジッダ:新型コロナウイルスのパンデミックは経済的に大きな課題をもたらしたが、サウジアラビアとその他の国々ではパンデミック収束のタイミングは異なるだろうと、王国の財務大臣モハメッド・アル=ジャダーンは土曜日に述べた。
「サウジアラビアは、パンデミックの影響に対処するために厳格で痛みを伴う措置を取るだろう。そして、この危機に対処するためにはあらゆる選択肢を考慮する」と、大臣はアル=アラビヤTVのインタビューで語った。
「予算支出を大幅に削減しなければならない」とアル=ジャダーン大臣は述べており、支出削減によって、一部の政府業務の進行が遅れる可能性がある。
アル=ジャダーン大臣は、「市民の福祉と利益が最優先だが、施行される政策の中には『すべての人の利益になるが、痛みを伴う』ものもあるだろう。これまでの行動だけでは十分に支出を削減できていない。サウジはより厳しく財政を管理する必要があり、これから先の道のりは長いだろう。新型コロナウイルスの被害に対応するためには経費削減が必要で、債務を増やさないように注意しなければならない。現在、経済や民間企業、医療機関を支援するための取り組みを検討中だ。税収は大幅に減少しており、これはおそらく来年度の始めまで続くだろう。したがって、このパンデミックに立ち向かうため、経済的にも財政的にも準備が必要だ。市民や外国人労働者にサービスを提供し、政府の運営を続けていくためには、最悪の事態に備えた計画を立て、問題を真摯に受け止め、支出を縮小しなければならない」と述べた。
アル=ジャダーン大臣は、王国は1800億リヤル(478億ドル)相当の経済支援策を発表したが、それによって過去4年間の積立金から1兆リヤルを使い切ったと語った。
「新型コロナウイルス のパンデミックによる真の影響が表れるのは第2四半期になるだろう。税収への打撃が非常に甚大であることを覚悟しなければならない。帯を締め直して、この危機を乗り越えなければならない」と彼は述べている。
サウジアラビアでの新型コロナウイルス感染者数は土曜日に1,362人増の25,459人に達し、死者数は7人増の176人となった。世界全体での感染者数はおよそ350万人に達し、24万人以上が死亡している。