
ジッダ:サウジアラビアは世界のパートナー各国と協力して「コロナウイルス・グローバル・レスポンス」キャンペーンを立ち上げ、コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックを克服するための資金を集める。
G20議長国サウジアラビアにより5月4日に立ち上げられたこのキャンペーンは、世界保健機関(WHO)および世界中の保健機関が、手頃な価格ですべての人が利用できる安全で効果的なワクチン、診断、治療を開発するための基金を調達するための合同での呼びかけに応えたものだ。
80億ドルの資金目標は、初めにG20が発表した数字だ。
一方、サウジアラビア保健省は、サウジ全体でCOVID-19患者の治療用に病院ベッド80,000床と集中治療室のベッド8,000床があると発表した。
「これらのベッドはサウジ全体に官民様々の医療施設に散在しています」と、保健省のスポークスマン、モハメド・アル・アブド・アル・アリー博士は述べた。
同省はこれまで35万件以上のPCR検査を実施している。
他の場所では、サウジアラビア内務省はCOVID-19拡大の封じ込めを図り、日曜から東部の都市ダンマームの工業地帯を隔離し、通知するまでの間出入りを禁止する。重要性の高い工場は3分の1の能力で操業することが許されている。
一方、日曜に1,552人の新規患者が報告され、COVID-19患者数は合計27,011人に達した。サウジアラビアの現在の感染患者数は22,693人となっている。
本日新規患者が多かった場所と患者数はジッダ245人、マッカ221人、ジュバイル156人、ダンマーム150人であった。
新規患者のうち、93%が成人、5%が子供、2%が65歳以上となっている。
保健省は新たな回復患者数369人を発表し、合計回復患者数は4,134人となった。8人の死者が報告され、合計死者数は184人となった。
アル・アリー博士は、「現在使用されている治療プロトコルのいずれもまだ、治療への有効性およびウイルスへの直接的な効果が示されていない」と述べた。
最近の死亡者にはダンマームとジッダのサウジアラビア人2人が含まれ、その他はマッカ、リヤド、マディナに住む外国人であった。彼らの年齢は32歳から84歳に及び、ほとんどが慢性疾患を持っていた。
アル・アリー博士は、同省が設立した保健寄付基金に寄付を行った団体や個人に謝意を述べた。
コロナ危機の初頭から集まった基金への寄付は10億サウジリヤル(2億6600万ドル)を超えた。
日曜の時点での新規患者1552人
回復患者計4,134人